インターネットの未来は誰に託す?
タレコミ by 戸高芳広
戸高芳広 曰く、
来月、11月16日から18日にチュニジアで開かれる世界情報社会サミット(WSIS)を控えて、IPアドレス管理や、ドメイン管理等を行っているICANNに対して、中国をはじめとした発展途上国が批判を強めている。これら国々と国連はICANNが行っている業務を国連の管理下に移したいと考えているようだ。
また今まで米国と共にICANNでの運営を支持してきたEUは、一転ICANNの役割を置き換える国際フォーラムの提案を行い、途上国側と歩調をあわせている。ICANNに対する批判は昔からあるが、いくつかの国々でタブー視されているポルノ専用トップドメイン「xxx」を作成しようしたり、最終段階で米国商務省が介入してこのドメインをストップさせたのが、この批判の勢いを強めているようだ。
米国では国連への移管は、官僚的な組織が技術的進歩についていけない可能性、検閲の可能性、ポストが能力ではなく政治力で決まっていく可能性を懸念して反対している人達が多く、 それら改革案には断固反対するという論調が多い。
この政治的対立が引き金になってインターネットのrootが分割されてしまうのではないかという懸念を持つ人もいるようだが、 スラドJの人々はインターネットはどのように運営されていくべきだと考えているのでしょうか。またこれら改革案に対してはどう思われますか。