
Linus曰く「KDEを使え」- Gnome の過剰な単純化に反発
Gnome のユーザビリティについて議論するメーリングリスト上で、Till Kamppeter が投稿した、Gnome の印刷ダイアログの設計について意見を募ったメールに対し、Linus Torvalds が「KDE へ乗り換えることを勧める」旨の発言を返し、それが発端となって激しい議論の応酬が続いている。
12月13日の Till Kamppeter のメールでは、印刷ダイアログに PPD で規定される各種設定項目を表示したいという提案がGnome のユーザビリティチームに反対された、という話を伝えており、続けて 「そうした設定項目はダイアログを複雑にし、ユーザーを混乱させる」という Gnome 側の主張を載せている。それに対し Linus Tovalds は「KDEに乗り換えろ」「Gnome の『ユーザーは馬鹿だから混乱するに違いない』式の認識は病的だ」と主張。 その後に投稿したメールでは、「Gnome は『インタフェースナチ』によって開発されているとしか思えない」「マウスのボタンに割り当てられた機能を変えることすらできない」とまくしたてている。
同じメールが Gnome Usability メーリングリストに加え、 OSDL の Desktop Architectsにも投稿されていたためそれぞれで議論が併走しており、その後の流れを追うのが面倒になっているが、 議論の多くが「いろんな人が使うものだから、簡素でわかりやすくあるべきだ」「だからといって機能を制限すればいいというものではない」の間を行き来しているようだ。 フリーのデスクトップインタフェースが幅広く使われるようになるに従って、インタフェース設計がどうあるべきかがよく議論の俎上に上るようになってきた。
この「Linus が KDE vs Gnome について発言した(KDEの肩をもった)」というニュースはかなり衝撃をもって迎えられているようで、本家の記事 でも1000コメントを超える反応を見せている。