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Debian

赤くはないが白箱上位機「グラタン」リリース

タレコミ by kinneko
kinneko 曰く、
誰も書かないようなので遅まきながら。 (株)アイ・オー・データ機器の挑戦者ブランドから、白箱の上位機種にあたる「GLAN Tank (SOTO-HDLGW)」が12/27にリリースされた。通称は「グラタン」で決まりのようだが、赤くはない。 XScale 400MHz, 128MB RAM, Intel Gigabit Ethernet, USB2.0x4, 低発熱電源搭載, kernel 2.6.10, ユーザーランドは Debian GNU/Linux Sarge。ハードディスクは2台格納可能で、mdadmを使ったソフトウエアRAIDでシングル、スパンニング、ミラーでの運用がデフォルトで可能。WebGUI用にthttpd, メディアプレーヤーとの連携にwizd, iTunesとの連携にmt-daapdが動作するのは従来と同じ。ファイル共有機能のWebDAVはapache2/mod_davに変更されたため、MacOS X からの利用も可能になった。メモリの増強により、不評だったDAVの動作速度もアップしている。インストールにはPCが必要。付属のインストーラーCD(Linux LiveCD)を使ってハードディスクにファームを書き込む。インストーラーではUSBキーボードやFDレス環境での導入が可能になり、インストール時間も大幅に短縮されている。動作モード設定もインストーラーに統合され自動構成になった、中途半端だったRAID対応もミラー構成の監視や"ミラー復旧モード"が追加されたので初心者でもRAID1の復旧ができる。インストール時には、余計なソフトウエアの入らないdebootstrapに近い状態の"Debianモード"も選べるようになった。CPUがARMアーキテクチャになったことで、Debian のパッケージリポジトリがそのまま利用できるようになり、パッケージをビルドし直したりコンパイルする必要がほとんどなくなった。シリアルケーブルは、従来のLANTANK用のものが使用できる。停電などで停止した場合は、電源回復で自動的に起動できるようになった。ハードウエア固有のドライバ類は、initrdに含まれておりユーザーランドはほとんど完全なDebianである。 オープンプライスで予想価格は24,800円。出荷は1月第二週を予定しているそうだ。オンラインショップでの予約受付はすでにはじまっている。従来品のLAN Tankは併売される。 白箱に比べて、hackのし甲斐はまったくないデバイスで、スラドの諸兄にはだいぶつまらないだろうが、コンパイルしないLinuxユーザーの日常利用には敷居が下がった製品。 なお、インストーラーに使用されているLiveCD環境は、MAKAIプロジェクトで公開されているものを使用している。MAKAIは、Debianベースで、ハードディスクへのインストールと、ハードディスク上での動作状態をLiveCD化できるので、誰でもインストーラーの変更が可能だ。 参考リンク: SOTO-HDLGW 噂の白箱「LAN Tank」 リリースへ 玄箱対抗の「白箱」はiTunes連携で勝負か? Giga LANDISKにDebianを載せる方法が公開に! MAKAI Project
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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