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アメリカ合衆国

マサチューセッツ州のODF移行計画、障害者問題などで当面は「MS Office」を利用へ

タレコミ by kfsh
kfsh 曰く、
CNET Japanが伝えるところによると、マサチューセッツ州はODF採用計画に自信はあるとしながらも、結局はMS Officeを当面使用することにしたようだ。

事の起こりは去年の9月頃。同州がドキュメントファイルフォーマットであるODFを標準としてサポートし、現在使用中のMS Officeは2007年1月1日を目処に使用を中止する決定を下して国際的に注目を浴びていた。
しかし、碍者向に必要な機能を十分に備えていない、既存資産(MS Office)の利用を放棄することで発生するコストや現在のファイルフォーマットがサポートされないことによりたくさんの公文書が破壊される可能性などが指摘されていた。

このうち障碍者向けの対策について、『2006年に入り、マサチューセッツ州のIT部門は、同州が適切な補助機能を持つ製品を見つけられなかった場合はOpenDocumentの採用時期を調整すると発表した。』が、同州のは「OpenOffice」や「StarOffice」で要求を満たすものを見つけられず、その採用を退けた。
そのうちに、Microsoft Office OpenDocument Formatサポートへということになり、MS Office では補助機能が充実しているということもあって、当面は「MS Office」を利用へとなった。

フリーやオープン関連でも障碍者向け機能はあるが、実際には充実度が足りないのが現実である。
企業のように社会的責任をある程度押し付けられる組織はそのようなものへの対応が充実している。今回のように、結局はMSがうまく実現しているのである。
フリーやオープンと呼ばれるコミュニティには結構こういう部分への配慮がまだ足りない。MSは批判されることも多いが、このような良い面は認めるべきだろう。
実のところ、このような話は障碍者の話に特化したものでなく、普通の人が入ってこれない原因でもある。

参考リンク:
一太郎がOpenDocumentに対応へ
FOSSコミュニティーと身体障害者ユーザとの相互理解の必要性
イネーブルウェア
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