パスワードを忘れた? アカウント作成
756693 submission
電力

日立製作所、原子力事業を米GEと統合へ

タレコミ by von_yosukeyan
von_yosukeyan 曰く、
産経新聞の記事によると、日立製作所は同社の原子力事業を米GE社と経営統合することで合意したと報じた。両社の保有する原子力部門を両社が出資する会社に移転し、世界的な原子力産業再編に対応する

日立製作所は、東芝と共に米GEから沸騰水型軽水炉(BWR)技術を導入・国産化し、国内外で23基の実績がある。しかし、国内電力会社の設備投資抑制により、国内の原発計画は先細りの傾向にあり、一方で米中をはじめとして世界的に原子力設備の新規需要が高まっており、国内原発各社は海外戦略の強化に迫られている

日立以外の大手原発プラントメーカーでは、米Westinghouse Electric(WH)社から加圧水型軽水炉(PWR)技術を導入・国産化した三菱重工業が、同じPWRを主力とする世界最大の原子力プラント複合企業体の仏Areva社と提携する一方、日立と同じBWRを主力とする東芝は、BNFL(英国原子力燃料会社)からPWRプラント大手のWHを買収するなど、海外進出を強化していた

日立は今年5月に、米テキサス州ヒューストンにNRGエナジー社が建設を予定している原発2基(改良型BWR)をGEと共同受注するなど、ここ数年海外でGEと共同で原発プラントの受注を受けているが、今回の提携では両社は原発事業部門を分離し、日本国内向け会社(日立80%、GE20%)と、海外向け会社(日立40%、GE60%)の二社に再編する。原子炉部門の経営統合によって、海外受注の強化や、次世代原子炉の研究開発を強化する見込みだ

かつて「財務の日立」と呼ばれた日立製作所だが、近年国内電機他社と比較して財務状態が急激に悪化しており、特にIBMから買収したストレージ部門(HGST)の不調が経営に打撃を与えている。また、重電部門の中核である原子力部門でも今年、改良型BWR(ABWR)の中部電力浜岡5号機と、稼動したばかりの北陸電力志賀2号機でタービンの破損事故が発生し、両社から2000億円以上の損害賠償請求が予想されている。今回のGEとの事業統合を契機に、重電部門の建て直しを図る見込みだ
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...