爆弾低気圧はテロルを連想させるか?
タレコミ by s/爆弾男/ボンバーマン/
s/爆弾男/ボンバーマン/ 曰く、
東京新聞の記事によると、昨年末や年明けなどに猛威を振るった台風並に発達した低気圧に対して「爆弾低気圧」との名称を使った報道がされているが、それが「テロ」を連想させるとして議論をよんでいるそうだ。記事によると、気象庁が天気予報などで使用する予報用語に含まれておらず、現在検討中の改正案にも「不適切」との立場で使用不可になっているとのこと。天気キャスターの間でも意見は分かれているようで、チーム森田の”天気を斬る"などで議論になっている。
そもそも、「爆弾低気圧」は英語の「bomb」もしくは「bomb cyclone」を直訳したもので、Sanders and Gyakum(1980)の「Synoptic-Dynamic Climatology of the “Bomb”」(abstract、PDFリンク有)によって定義された低気圧の発達を示す指数:Bergeron (1 Bergeron= 24 hPa/24 h x (sin φ/sin 60°)、φは緯度)が1を超えるものを指し、WMOでもこの定義が認められている学術用語である。2005年のUSATODAYの記事でも利用されているように、テロに対する緊迫感は日本以上と思われるアメリカの報道でも使用されている。「急激に発達する」という科学的な定義を一般の人にも分かるように明喩的に指し示す用語であり、天候が急変することを告知する意味で非常に効果的な用語と思われるが、東京新聞の記事の森田キャスターの発言のように多用のしすぎで『おおかみ少年』のようになるのも問題だろう。
ほかの分野における科学用語を、一般に通じるように比喩表現を使うことの問題例と(もし)その解決法などがあれば、教えていただきたい。