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宇宙

彗星の内部構造が明らかに

タレコミ by yosuke
yosuke 曰く、
朝日読売毎日の各新聞の記事によると、門野敏彦 大阪大准教授らの研究チームは、彗星探査機ディープ・インパクトの子機による2005年7月のテンペル第1彗星への衝突実験をすばる望遠鏡で観測した結果から、彗星の表面には〜1m程度の表層が存在することを示した。また、その表層の下には太陽系形成時から変成を受けていない物質がそのまま存在する可能性も示唆した。論文はAstrophysical Journal Lettersの5/20号に掲載されている(東京大学杉田研究室のプレスリリースより詳しい内容[pdf:400KB])。
彗星は太陽系形成時の情報をそのまま保持している"化石"と考えられている。その表層は太陽系外縁で宇宙線の照射を受けて形成されたと考えられている。ただし、彗星は周期的に太陽近傍を通過する。周回を繰り返したあとに、表層が消失して内部まで変成が進んでいるのかどうかは不明である。そのため、ディープ・インパクトの成果には大きな期待が寄せられていたが、衝突による放出物の多さのためクレーターが観測できず、内部構造の推定についての報告はこれまで出ていなかった。
研究チームは、すばる望遠鏡の中間赤外線領域での高い分解能を生かし、放出物の粒子サイズと分布、放出速度を推定した。その結果、炭素質の非常に微小な粒子が高速で、ケイ酸塩が低速で放出されていることがわかった。これは、表面にある数十cm厚の炭素質物質に富む1μm以下の粒子でできた層が、ケイ酸塩でできた内部を覆っていると考えると説明がつく。これは、太陽系外縁で形成された表層がまだ残っているという説を支持する証拠となる。
研究者らは、「ほかの彗星も1mほど掘れば、太陽系誕生時の様子を伝える物質が現れる可能性が高い。今後の彗星探査の目安になるのではないか」と語っている。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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