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ハードウェア

台湾、2011年にウエハー処理能力が日本を越え世界一に 39

タレコミ by elfbin
elfbin 曰く、
EE Times Japanの記事によれば、米調査会社IC Insightsが世界のウエハー処理能力を予測した最新レポートによると、台湾の半導体製造能力は200mmウエハー換算で2011年7月までに約300万枚/月に達し、日本は同時期に約280万枚/月に留まることから、その時期に日本が台湾に世界第1位を明け渡す見込みであるということだ。2015年には台湾の処理能力は410万枚/月近くまで拡大し、世界全体のほぼ25%のシェアとなり、日本は310万枚/月に留まると予測されている。

半導体製造能力がまだ日本がトップであることは意外な気がしたが、それよりも台湾の製造能力がここ数年で飛躍的に上がっていることに意味があるのだろう。

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  • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 10時53分 (#1858912)

    ウエハーの製造業界だとプロセスが1つ進む毎にかなりの投資が必要となります。
    またコストダウンの為に現在主力の300mmウエハーから450mmウエハーへの
    移行にも多額の投資が必要となります。その額数千億円オーダー。

    この投資が出来るか出来ないかが問題となるわけですが、台湾は国が国策として
    バックアップしている(バックアップをせざるを得ない、が正解だという話も
    ありますがどっちが正しいのかは詳しい人に任せたっ)ので設備投資が進んでます。
    それに対して日本だと東芝のFlashあたりを除くとこの投資があまり芳しくありません。
    古い設備で古いプロセス・小さなウエハーで製造していると性能やコストの面で
    不利なのですが、投資が出来なきゃしょうがないと。仕方なく最新プロセスが必要な
    ところは海外のファウンドリにお願いする事になり、相対的に日本が落ちてくると。

    世界的に安くて速くて省電力な半導体を望む傾向ですから、こなれた古いプロセスで
    済むようなものはともかくとして新しいものについてはどうしても今までの設備で
    製造するメリットが(減価償却が済んでるのでその分安く出来る事を差し引いても)
    少ないって事なんでしょうね。数の出ないニッチな製品ならともかくとして・・・

    • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 12時47分 (#1859003)

      それにしても、日本の衰退が止まりませんね。
      製造業を新興国に削り取られる一方で航空宇宙や情報や金融で主導権を握れるわけでもなし、
      政治力を発揮して自国に有利なルールを構築出来る訳でもなし、
      今後半世紀位はこんな感じでずるずる滑り落ちていく一方なんでしょうかね。

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      • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 13時03分 (#1859014)
        長年にわたって中国の産業スパイを政府をあげて受け入れてきて、そして、中国に工場を移転するのを銀行を通じて強制してきたのですから、もうダメです。
        日本の製造業は、大企業から中小企業まで様々な会社の大きな群れとしての総合力とスケールメリットで成りたっていたわけで、その臨界点を下まわったら一気に崩壊しますよ。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        途上国もその内追いついてくるってだけ。
        ブツを作れる国が少ない時はそこが独占供給元ともなりえる。
        しかし他国が作れる様になってくれば、その市場の一部が奪われていく。
        情報伝達力の発達により製造技術の伝達は昔よりも早い。

        そして後進の方が古い施設というしがらみが無く人件費も安い。
        結果は貴方がたが中国製の部品のPCを使っているのと同じ事に。
        同様に使える商品が有るならわざわざ高い処からは買わないってだけ。

        まあ、過去、紡績や石炭や鉄鋼や造船で有った事が、近年電化製品で起きている事が、
        半導体にまでやって来たって事だね。

        対抗するなら、製造は基本的に分が悪い。
        必要十分の品質性能ならコストで負け、それ以上を求めればニッチになる。
        となると、売り切りではなくサポートを含めて付加価値を現す分野でないとダメじゃないかと思う。

    • by Anonymous Coward

      >450mmウエハー

      スゲェ……今の開発ってそんなサイズになってんのか。
      昔300mmウェハーの話を聞いたときに「ずいぶんでかくなったもんだ」とか感心したのに、さらに倍とは。

      • by Anonymous Coward

        >さらに倍とは。

        450/300で1.5倍じゃん・・・って思ったけど、面積の話なのね

      • by Anonymous Coward

        当然、ウェハーにスライスする前のインゴットもそれ以上、大和の主砲弾なみのシリコン塊ってことですよね。
        そんなデカブツをどんな装置で引き上げてんだろう。
        高校で、先生のコレクションのインゴット触らせてもらったけど、直径10cmに満たないのにとても重くて驚いたものです。
        まあ石より重いんだから当然といえば当然なんだけど。

        • by Anonymous Coward

          さらに無欠陥で引き上げるってのがすごいですね。
          引き上げる途中で自重で歪んでしまいそうなもんですが

          単結晶であれば多少歪んでてもいいのかな?
          熱処理で歪み取りを入れるとかして
          でも、そうすると熱処理の段階で再結晶を起こしそうなんですが

          • by Ambitious Coward (31380) on 2010年11月15日 18時04分 (#1859170)

            さらに無欠陥で引き上げるってのがすごいですね。 引き上げる途中で自重で歪んでしまいそうなもんですが

            単結晶であれば多少歪んでてもいいのかな? 熱処理で歪み取りを入れるとかして でも、そうすると熱処理の段階で再結晶を起こしそうなんですが

            450mmのウェーハってまだ、モノはできてないんじゃないでしょうか。
            SUMCOのサイトによると課題が山積みで目処すら立ってないような雰囲気です。
            仮に作るとすると、インゴッドはバスケットゴールの直径と高さに相当するサイズで、
            重さは1トンくらいになるそうです。
            http://www.sumcosi.com/products/next_generation/problem.html [sumcosi.com]

            2,3年前のSEMICONで450mm対応を出していたのは、搬送装置や保管ケースの一部くらい
            だったように思います。
            その後は不況で450mm化どころではないでしょうから、私の感覚ではまだまだ先の話のような
            気がしています。

            SEMI自身も「現在は450mmへの移行に適切な時期ではなく、おそらくそのような時期は今後も訪れない」とか、言っているようです。
            http://www.semi.org/en/P044470 [semi.org]

            でも、始まると早いというのも半導体業界の常なので、先のことは何とも分かりませんが。

            親コメント
            • by Anonymous Coward
              ウエハーの大型化が進む過程でバッチ処理から枚葉処理への移行が進み,ウェハー面内の熱処理の均一性向上の効果などで歩留アップにも寄与したわけですが,もうそろそろ限界かなという感じですね. 技術が進歩しても設備投資の高騰に耐えられるメーカーが少なくなってくると厳しいですよ. リソグラフィの方もどうなることやら. まあ,この業界は昔から何度も限界だ,限界だと言われ続けてきたのを乗り越えて発展してきたわけですが.......
  • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 10時45分 (#1858901)
    かつての繊維産業がそうであったように、最先端のハイテク産業からありふれた装置産業になりつつあるだけでは?
    一部の超ハイテクは残るにしても、いずれ製造業としては縮小していくのだろうから、そこでNo1を目指す必要は無い気もする。
    • じゃあ、何でNo1を目指すんですか?
      スパコンですか?

      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        従順で勤勉で安い労働力でNo.1になるでしょう。
        たとえ半島系や大陸系の企業に奴隷のように扱われても日本人は決して独立戦争をやらかそうとは思わないでしょうから。
        • by Anonymous Coward
          何しろ自国民にさえ奴隷のように扱われて、大陸に渡ったほうがマシだ [srad.jp]とまで思う始末ですからね。
          • by Anonymous Coward
            マッチポンプですよ。

            中国からの指令で、日本の銀行が企業に対して、融資を継続する条件として大規模な首切りを求る。
            それで放出された人材を、中国系の企業が拾う。

            それが上手くいかない場合は、痴漢工作などで強引に懲戒免職コース。
    • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 15時58分 (#1859106)
      IntelやIBMやTSMCはローテクの製造メーカーではありませんよ
      問題なのは日本の半導体メーカーの収益力の低さです
      他の業種を支える基幹産業として製鉄業と同様に重要な産業です
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        CPUとか研究開発してるところとDRAM製造してるだけのところを一緒くたにして何の意味があるの?
        後者に最先端のハイテクは必要ないから人件費の安いところに投げられるんでしょ。

      • by Anonymous Coward

        >他の業種を支える基幹産業として製鉄業と同様に重要な産業です
        その製鉄業も過去は世界トップレベルの規模だったのだけど今は衰退している。
        それと同様の話で、無くなってはまずいかも知れないが、それを国の特徴足りえる産業とするのも無理になっているだけでしょう。

        • by Anonymous Coward
          製鉄や造船は、政治的な理由で韓国に技術と客を移転したんです。
    • by Anonymous Coward

      かつての繊維産業がそうであったように、最先端のハイテク産業からありふれた装置産業になりつつあるだけでは?
      一部の超ハイテクは残るにしても、いずれ製造業としては縮小していくのだろうから、そこでNo1を目指す必要は無い気もする。

      そこで某政党曰く、日本の未来産業は介護、林業、農業 [dpj.or.jp]・・・・・・・・・

      • by Anonymous Coward

        とりあえずいっぱい作って、出来上がったものを選別して出荷。
        って部分は農業っぽい気がします。

    • by Anonymous Coward
      しかしじゃあ何が替わりの柱になるのかって大問題が

      アメリカみたいに先端IT企業でも生まれりゃ別だが日本にそれは望み薄だしねえ 小鼠の時にコーゾーカイカクだとかご大層にお題目並べてアメリカ化を目指したが GoogleもAppleみたいな企業も生まれんかったし 金融も強くならんかったわけで
      • by Anonymous Coward

        本文で何を書いていても

        サヨク独特の下品な文章で全てダメになっている、そんな文例ですか?

  • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 10時15分 (#1858881)
    > 次なる日本のターゲットは
    • by Anonymous Coward
      ビックリマンチョコじゃないですか

      コラ!捨てるな!
    • by Anonymous Coward

      台湾の人たち、だいぶ Japanese「萌」Spirit が理解できるようになってきているようではありませんか。
      ただ、教育や政治の世界で「萌えが退廃や性犯罪に結びつきかねん」と本気で心配し出されないことには、まだ本物でないな。この分野で日本を追い越してしまうと台湾の人たちはみーんな腐ってしまいますからね。

      • by Anonymous Coward
        台湾は腐らずに突き抜ける気がする。日本はなんだかんだで臭いものに蓋をするように萌えを扱ってきました。存在するのは仕方ないけど認めない人が多い感じ。かつて麻生総理(当時)がアキバ系総理として話題になったけど、逆に言えば外国人観光客が京都と並んで秋葉原に行きたがるにもかかわらず、それまでアキバ系は冷や飯ぐらいだったわけです。メディアでも冷たい扱いが多いように見えます。
        • by Anonymous Coward

          腐るってのは腐女子的な意味です。腐らなけりゃ本物にはなれません。

          中国などは「日本文化が文化征服に来たぞ、若者が日本の心に洗脳されるぞ」と心配してますがね。そういう外患的なものでなくても、日本での心配は性犯罪から少子化からニートから民度低下まで多岐に渡りますし。国を憂う人たちの反対なく、サブカルチャーからメインカルチャーに昇華してしまえるのかというと...さすがにそれはないのではと思った次第です。

        • by Anonymous Coward

          いったいいつの話をしているのやら…
          京都はもはや日本にくる外国人がそれほど訪れる場所ではなくなって久しいのですが

  • by Anonymous Coward on 2010年11月15日 10時18分 (#1858883)
    今のところ世界一なのに、日本の存在感のなさは何なんでしょうねぇ?
    • Re:存在感 (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2010年11月15日 10時44分 (#1858900)
      半導体売上高ランキングのトップ20 [eetimes.jp]の表を見て想像するに、 日本が世界一なのは比較的大きな Fab が国内に多数存在するため。 存在感がないのは、売上の国内比率が高い会社が多いことから、半分以上国内で消費されているため。
      親コメント
      • Re:存在感 (スコア:3, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2010年11月15日 11時56分 (#1858967)
        そうだよね。

        たとえばパナソニックは45nmのFabを持っていてIntelよりも先に45nmで量産した実績もあるし、先月あたりから32nmで量産しているけれど、そこで生産されたLSIの大半はパナソニックの家電製品に使われるわけで、外販もやっているけど目立たない。
        親コメント
      • Re:存在感 (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2010年11月15日 13時39分 (#1859030)

        日本の半導体産業は家電や自動車産業と一体で、それが特徴ですからね。

        日本の家電製品が無類の強さを誇ったのは電機メーカーが抱えている/いた半導体部門で
        強力にASIC化を推し進めることができたから。日本の製品が最強だった1990年代初めの
        テレビの回路図みると主要回路は1、2個のASICで構成されてます。高信頼性や低価格化、
        小型化など日本の製品の特徴は、高度なASICの技術と、それを実現する半導体部門に
        よるところが結構大きい。
        車のエンジンに搭載されるECU向けのマイクロプロセッサ/SoCも日本の得意としたところ。
        三菱電機Mシリーズやなんかが代表でしょう。

        半導体は日本の輸出産業の足回りを支えていたが、この構図が崩れてきてる。
        デジタルTVなどデジタル化が進んでASIC技術よりもソフトウェア技術が製品の差別化に
        重要になってきているし、ASICからCPUやFPGAのような汎用部品に移ってきている。
        電機大手が半導体部門をもてあますようになって社外に出し始めたのもそのため。
        それでも、ルネサスあたりでは製品の大半が国内で消費されるという構図は依然として
        変わってないという。

        つまり日本の半導体産業の将来は、家電や自動車がいままで同様の強さを持ち続けるか
        どうか、に左右されるでしょう。家電や自動車などの輸出が弱くなれば日本の半導体生産も
        大きく落ちるでしょうね。

        ちなみに、半導体を抱え込むというSamsungの業態は日本の電機大手に習ったもの。
        Samsungの半導体部門は外販を強化しつつ、いまだに同社の製品を支えている。
        このへんの違いというのは結構大きいのかなあと。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >ASIC技術よりもソフトウェア技術

          という割に、どうも・・・今時の家電は優れてるんでしょうか。使わないから知らないけど、大手メーカーPCの付属ソフトって今でも本当に酷いですよね。
    • Re:存在感 (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2010年11月15日 11時06分 (#1858920)
      >今のところ世界一なのに、日本の存在感のなさは何なんでしょうねぇ?

      実は海外の高収益ファブレス企業(例えば某FPGAメーカー)向けの受託製造をしている会社が国内にある
      それから外資系半導体メーカーのFabも国内にはある
      中小クラスの小規模Fabもまだまだ淘汰されずにいっぱい残っている
      ウェハー製造枚数にはそれらの生産能力も含まれているので,実感としては水増しの印象を受けるのだと思う
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      いつもの風景ってのに新鮮さがあるってのはそうそうおきないのと一緒じゃないかな

    • by Anonymous Coward

      > 今のところ世界一なのに、日本の存在感のなさは何なんでしょうねぇ?

      半導体はユーザー側の立場だけど、特徴のある製品が少ないからじゃないかね。

      FPGAのようなReconfigurableなデバイスとか、PSoCのようなプログラマブルな
      アナログを取り込んだマイコンとか、一見廃れつつあるアナログ系デバイスの
      うちでも超高速とか超高性能のものとか、あるいはAD/DAコンバータ以外の
      アナデジ混載デバイスとか、ハイパワーデバイスへの制御回路統合とか、
      MEMSとかって日本の半導体メーカーではほとんど聞かない。

      日本メーカーはシステムLSIに特化とかいって、価格の叩き合いをやって、
      共倒れになってる(なってしまった?)感じがします。そのシステムLSI
      もFPGAの集積度が上がってきて追い上げられている上に、微細化による
      初期費用増大で大プロジェクトしか取れなく(取らなく?)なってきてい
      る、そんな感じでしょうか。

      • by Anonymous Coward
        日本の半導体メーカーは、客からの注文で開発するからね。
        そういう点では、研究開発への投資はゼロです。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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