パスワードを忘れた? アカウント作成
863600 submission
日記

かき混ぜることで、分子構造の左右作り分けに成功

タレコミ by greentea
greentea 曰く、

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720111027eaai.htmlより。

東京理科大学の山下俊准教授と奈良先端科学技術大学院大学の藤木道也教授の研究チームは、同じ原子成分を持ちながら、“右手と左手”のように鏡に映った対称的な構造を持つ分子を、簡単に作り分ける手法を開発した。液体を寒天のように固めるゲル化剤を水に入れ80度Cにして、時計回りか反時計回りにかき混ぜた。分子構造の左右の偏りを調べる手法を使い、溶液内で左手系分子と右手系の分子を作り分けられることを示した。
 なぜこうなるかについて、岡野久仁彦東京理科大助教は「かき混ぜ方でゲル化剤を構成する分子の塊が、右巻きもしくは左巻きにねじれた構造をとるのでは」と話す。

鏡像異性体は、化学反応性や物性はほとんど同じであるため分離や作り分けが困難だが、生体への影響などは全く異なる場合があり、工業的にはこれらを選択的に得ることは非常に重要である。
このような鏡像異性体の作り分けは、これまでにも盛んに研究されてきており、例えば2001年のノーベル化学賞を鏡像異性体の作り分けに関する研究で野依氏らが受賞した。
それがまさか、固めてかき混ぜながら作るという、単純な方法で作り分けできるとは、驚きである。

この議論は、 ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー

読み込み中...