人はドアを通り抜けると前の部屋のことを忘れる?
タレコミ by capra
capra 曰く、
何かしようと思って隣の部屋に来たはいいけど、何をしようと思ったか忘れてしまった。/.Jerの皆様もそんな経験をしたことは一度や二度ではないだろう。原因は単なる注意力散漫や、思いついてからの経過時間、また重要度の低さにあると考えられがちであるが、それよりも「ドアを通り抜けると前のことは忘れる仕組み」が関わっているかもしれないそうだ(論文要旨、Scientific American、本家/.より)。
ノートルダム大学の研究チームは、コンピュータ上のシミュレーションにて部屋のテーブル上に設置された物を持ち上げ、一定の距離を歩き、その先にあるテーブルに置き、次の物を持ち上げて運ぶという行為を被験者に行わせたとのこと。移動中は持っているものは被験者には見えないようになっており、例えて言うならば「リュックに入れた状態で運んでいる」ような状況となっていた。
この作業を行っている間に被験者に現在運んでいる物を思い出してもらったところ、シミュレーション画面上の同じ部屋内を移動している被験者よりもドアをくぐり別の部屋に入った被験者のほうが間違えたり、また回答までの時間がかかったとのこと。
この現象はモニタの大きさや種類には左右されず、また被験者に実際に歩かせて検証した場合にも正答率はやはり低かったとのこと。
研究チームによると、記憶にはある一定の時間だけ保持され、消えていく種類のものがあるとのこと。この種類の記憶はイベントと関連づけられる「イベントモデル」でもあり、ドアをくぐり抜けるイベントが「前の部屋の情報はもう不要」とのトリガーを引き記憶を空にしている可能性があるとのことだ。
英語に「out of sight out of mind」という慣用句があるが、その言葉通り「見えなくなってしまったものは忘れ去られる」運命にあるようだ。
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