Microsoft、WebKitがWeb標準を守っていないとクレーム

taraiok 曰く、

過去のInternet Explorer（IE）は、互換性の面でWebディベロッパーたちに叩かれたこともあった。こうした反省から最新版のIE 10はW3Cの標準仕様に準拠した優れたブラウザに成長した。しかし、今度はWebKitがウェブ上の標準化と核心を停滞させる要因になっていると言う皮肉な事態に陥っているようだ（arstechnica、Windows Phone Developer Blog、本家/.）。

スマートフォン市場はAndroidとiOSの二つがほぼ市場を占有する状況になっている。この二つに使用されているHTMLレンダリングエンジンはWebKitベースであり、二つ合わせると市場占有率は90％を超えているという。このためWebディベロッパーたちは、スマートフォン向けのサイトをWebKitに最適化するようになっている。

一方、MicrosoftはWindows Phone 8でIE 10エンジンを搭載したが、スマートフォン向けのサイトでは、動作互換が完全には取れていないことがあり、しばしばユーザーからクレームが入るという。Microsoftはこの状況はWebKit側に問題があるとブログ上で意見表明し、Webディベロッパーに対し、W3Cの標準に準拠するようにと問題点を説明する状況になっている。