原子力発電はより多くの死を防ぐことができる 1
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
化石燃料による発電と比べ、原子力発電は多くの死を防ぐことができるとの研究が発表された(Chemical and Engineering News、本家/.より)。
NASAの研究者らによるこの研究では、1971年から2009年にかけて原子力発電を化石燃料発電で置き換えた場合の推定死者数と、化石燃料発電を原子力発電で置き換えた場合の推定死者数を比較したとのこと。その結果原子力発電はこの40年間で180万人の死を防ぐことができ、また今後も数百万人単位の死を防ぐことになるだろうと結論づけた。なお、化石燃料発電による死には炭坑労働者の慢性気管支炎や大気汚染の影響による肺がんなどが含まれ、原子力発電による死には放射能漏れや作業者の事故などが含まれる。
また、原子力発電は温室ガスの排出も大幅に抑えられるとこの研究は改めて指摘しているとのことだ。
大気汚染が死因になるというのは事実だが (スコア:2)
<中国>大気汚染で120万人死亡 10年、死者の15% [yahoo.co.jp]
年間123万人が多いのか少ないのかよく分からないが、これで死因の15%という。ただ、石炭依存とか、硫黄の多いガソリンとか、(理論上は)対策の可能な事が多い。この辺は、中国もそうだけど、経済成長の著しい発展途上国には共通する問題のはず。天然ガスへのシフトでずいぶん改善するような気もするが。
エネルギー問題には、金をどこにかけるか(どこに回すか)、という経済学的問題という側面はあろう。原発の方が、桁違いに、命が失われる可能性を低くするとしても、シェールガスが(経営的にも)原子力を圧倒するという話もあるし。