自殺リスクを示す6個のバイオマーカーを発見
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米インディアナ大学の研究グループが自殺リスクを量る6個のバイオマーカーを突き止めることに成功したとのこと(論文要旨、Nature、本家/.より)。
研究は4段階で行われたとのこと。まずは同大学の長期コホート調査に参加する双極性障害を煩う男性のうち、自殺願望が全くない状態から自殺のリスクが非常に高い状態へと変化した9名の男性の血液細胞から遺伝子発現の変化を分析したとのこと。
次にこれを過去に行われた研究と照らし合わせ、自殺に関係すると思われるバイオマーカーを41にまで絞り込んだとのこと。
更に自殺した別の男性9人の血液サンプルとこれらバイオマーカーを比較し41のうち13のバイオマーカーに目をつけ、なおかつ厳密な統計テストを行い自殺リスクの指標と考えられる6個のバイオマーカーに行き着いたという。
最終的にこの6個のバイオマーカーで自殺や自殺企図による入院を予測できるかを検証するため、双極性障害の男性42人と統合失調症の男性46人を分析。特に双極性障害のグループにおいては6個のうち4個のバイオマーカーと自殺との相関性が確認できたとのこと。
また、心的状態および精神状態の臨床測定とこれら6個のバイオマーカーを組み合わせることで自殺による入院予測の正確性は65%から85%へと向上できたという。
複数段階におよぶ厳密な分析を行うため今回の研究では少人数を対象としたとのことで、研究グループは次のステップとして一般の人々や鬱病や死別などによるストレスに苦しむその他のリスクグループへと対象を広げたいとしている。
自殺は精神疾患だけが原因ではなく、様々な要因が複雑に絡み合う行動とのこと。自殺を企てる人がカウンセリングにてそれを打ち明けたりどこかに助けを求めるとは限らず、自殺リスクを予測できる何らかの指標を打ち出せれば救える命も増えるかもしれないとのことだ。
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