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猿が撮影した写真の著作権をめぐり写真家がウィキメディア財団を提訴 1

タレコミ by take-ash
take-ash 曰く、
「猿が撮影した写真、著作権は誰に?」にて、野生動植物写真家、David Slater 氏が猿が撮影した写真の著作権は自分にあるとして写真を掲載したニュースサイトに削除を求めていたことが記事となっていた。同様に Slater 氏がウィキメディア・コモンズからの写真削除をウィキメディア財団に求めたところ、財団側はカメラのシャッターを押したのはスレーター氏本人ではなく、1匹のクロザルであり、該当の写真は『パブリックドメイン』であるとしてこれを拒否したため、裁判にて決着を付けることとなった。(Telegraph 記事, GIGAZINE 記事, WIRED.jp 記事, NHK ニュース)
スレーター氏は「あの写真は私がさまざまな準備をしたおかげで撮影できたものです。インドネシアへの旅費で2000ポンド(約35万円)、そしてカメラ機材には5000ポンド(約86万円)、そのほかにも保険やありとあらゆる機材にコストがかかっています。プロカメラマンはコストのかかる仕事です。ウィキメディア財団の対応は私たちの収入源を脅かすものです」と抗議の声を挙げています。
ウィキメディア財団はスレーター氏に著作権が属することについて「同意しない」としながらも、アメリカの法律では「『人間以外の作者』には撮影した写真に対して自動的に著作権が与えられることはない」という見解を述べています。その上で「著作権を主張するためには、スレーター氏は最終制作物について顕著な貢献を持っている必要がある。その場合でも、同氏が保有し得るのは『顕著な貢献』として行われた変更点についての権利であり、写真そのものへの著作権は保有しない。つまり、今回の案件について著作権を保有する者は存在しておらず、従って写真はパブリックドメインに分類されることになった」と今回の決定について説明を述べています。
ただし、この決定についてはWikipediaの編集者の間でもさまざまな意見が存在しているとみられます。反対意見として「今回の決定は、撮影にいたる状況を作ったカメラマンを冒涜するものです。サルを作品の制作者として著作権を与えるとする法律は存在してはいますが、実際の法的措置や法的意見などが存在しない現状においては独善的に権利を取得する行動に出るよりも、予防原則的にそういった行為を自粛することがベストだと思います」という意見が出ていたり、「野生動物を撮影した写真では、カメラの前を動物が横切ることでシャッターが作動して撮影されたものも少なくありません。そのような場合には無駄な写真も多く撮影されるので、マシなものを選ぶなどの作業が必要です。カメラマンが実際にどのような貢献を行ったのかはわかりませんが、このカメラマンがいなければこの写真を目にすることはなかったでしょう。道徳的に見て、法律的にどんな意見があったとしても、このカメラマン(あるいは機材を保有し、現像した人物)に著作権があると考えます」などといった意見が寄せられています。

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  • 後半部に挙げられている編集者の反対意見なんですが、厳密には「写真をパブリックドメインにすること」への反対意見ではありません。載っているのはFeatured picture candidates(秀逸な画像の推薦)へのコメント欄なので、「写真を『秀逸な画像』と認定すること」への反対意見です。

    反対する根拠として著作権上の問題を挙げているわけで、著作権の解釈で意見が割れているというのには変わりありませんが。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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