パスワードを忘れた? アカウント作成
12036835 submission

プログレス M-27M貨物宇宙船が打ち上げ失敗

タレコミ by 90
90 曰く、
28日の打ち上げから交信の確立に失敗していたProgress 59/M-27M貨物機だが、日本時間30日の晩に運用するRoscosmosから機体喪失が宣言された(NASASpaceflight.com編集者のツイートミッション中止を伝えるSpaceflight101のツイート同じくデブリの範囲を伝えるツイート)。機体は今後数日から数週間で落下して燃え尽きると思われる。

Progress宇宙船は国際宇宙ステーション(ISS)に物資を補給する無人の貨物機で、M-27Mは2トン強の物資を搭載してSoyuz 2.1aロケットによりバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。打ち上げは成功したとみられており、2周目の交信パスでKursドッキングシステムにアンテナの展開異常が確認され、続く3周目ではテレメトリが途切れ、ドッキングシステムがテストモードに入っていること、カメラ映像から制御を失って回転していることなどがわかっていた。

異常の確認以来姿勢を回復するコマンドの送信や手動操作への切り替えなどが試みられたが、正常な通信を確立することもできず、また分離の1.5秒前よりテレメトリに異常値が出ており、燃料系統の圧力喪失があったとみられることが判明していた。軌道上には打ち上げ機Soyuz 2.1aの第三段とProgress M-27Mのものと思われるデブリが計44個確認されており、近地点153-180km、遠地点172-365kmの軌道を飛行しているという。上段、貨物機ともに地上への回収ができる設計ではなく、近地点も低いため、これらのデブリはすべて数日から数週間で地上へ落下し燃え尽きるとみられている。

Spaceflight101によれば、搭載貨物は燃料、食料、交換部品や実験機材など2,357kg。ISSには現在も別のProgress貨物機やSoyuz宇宙機が
係留されており、緊急事態があれば滞在中の飛行士はISSを放棄してSoyuz宇宙機で帰還することもでき、また
今後4ヶ月分の資材が備蓄されているため、直ちに危険はない。

ISSにドッキングできる宇宙機は現在Soyuz, Progressの他にSpaceX DragonとJAXAの運用するHTVがあるが、
このうち有人飛行が可能なのは機体と打ち上げ機の大部分をProgressと共有するSoyuzのみ。

RussianspacewebSpaceflight101NASASpaceflightsorae.jp
などが報じている。
この議論は、 ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

読み込み中...