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中国

中国、新型ロケット「長征六号」の打ち上げに成功

タレコミ by AerospaceCowboy
AerospaceCowboy 曰く、
sorae.jpの記事

 中華人民共和国(中国)は2015年9月20日、新型ロケット「長征六号」の初の打上げに成功した。

 ロケットは中国標準時2015年9月20日7時1分(日本時間2015年9月20日8時1分)、山西省にある太原衛星発射センターから離昇した。ロケットは順調に飛行して打ち上げから約15分後に搭載していた計20機の小型衛星、超小型衛星を分離した。

 長征六号は中国航天科技集団公司の上海航天技術研究院が開発したロケットで、小型衛星の打ち上げに特化している。ロケットは3段式で、全段に液体燃料を使う。仕様は以下の通り。

全長:29m
第1段
  直径:3.35m
  エンジン:YF-100×1基
第2段
  直径:2.25m
  エンジン:YF-115×1基
第3段
  直径:2.25m
  過酸化水素-ケロシンエンジン×4基

 YF-100とYF-115は液酸-ケロシンで酸素リッチの二段燃焼サイクルエンジンであると公表されている。1985年より開発が開始され、旧ソビエト連邦のRD-120を参考に開発されたと考えられるが、同タイプのエンジンは旧ソ連諸国でしか実用になっておらず、実際に実用に出来たのであれば高度な技術を達成した事になる。

 また中国は並行して大型ロケット「長征五号」および中型ロケット「長征七号」の開発も進めており、YF-100は五号と七号で、YF-115も七号で使用される。また完全な互換性はないと見られるものの、第1段や第2段機体の技術も、それぞれ共有するモジュラー・ロケットとなっている。

 中国が従来使用していた打上機である長征二~四号は、70年代に開発された長征二号のバリエーションであったが、長征五~七号全てが運用を開始されれば中国の打上機は新しい世代に交代する事となる。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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