国際宇宙ステーションで枯れそうになっていたヒャクニチソウ、回復して花を咲かせる
タレコミ by headless
headless 曰く、
昨年末、国際宇宙ステーション(ISS)で栽培中のヒャクニチソウが枯れそうになっているとNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士が報告していたが、ケリー宇宙飛行士の努力の甲斐あって回復し、花を咲かせた(NASAの記事[1]、 [2])。
ケリー宇宙飛行士は昨年8月に試食したレッドロメインレタスの栽培を担当していたが、ヒャクニチソウの栽培はもともとNASAのチェル・リングレン宇宙飛行士が担当しており、12月18日にリングレン宇宙飛行士が地球に帰還したため、ケリー宇宙飛行士が後を受け継いだそうだ。
水やりは植物栽培装置「Veggie」によって自動で行われるが、リングレン宇宙飛行士は水が多すぎると報告していた。状況を分析した地球のVeggieプロジェクトマネージャー、トレント・スミス氏はVeggieのファンスピードを上げて乾燥させることを決めていたが、予定外の船外活動が行われたことから先送りになっていたとのこと。
そのため、12月22日までに植物は枯れ始め、カビも生え始めていたという。ケリー宇宙飛行士はスミス氏の指示を受け、カビの生えた部分を切り取って植物の表面やマットを消毒し、ファンスピードを上げてカビの繁殖を抑える措置をとった。しかし、今度は乾燥しすぎてしまい、クリスマスイブにケリー宇宙飛行士は水やりが必要だと報告する。
次回の水やりは12月27日だと聞かされたケリー宇宙飛行士は、それでは遅すぎるとし、もしも火星に行ったら自分たちで水やりをするかどうか決めなくてはいけないと主張。既にレッドロメインレタスの栽培を経験しているケリー宇宙飛行士の意見を受け入れたVeggieチームはヒャクニチソウに関する情報を提供し、世話をケリー宇宙飛行士に任せることにしたという。ケリー宇宙飛行士が写真を投稿したのは、その数日後のことだったようだ。
その後、2株は枯れてしまったものの、2株はケリー宇宙飛行士の世話により1月8日までに回復し、12日にはつぼみができていたとのこと。1月16日にケリー宇宙飛行士は、花が開いたヒャクニチソウの写真を投稿している。
枯れた株やカビの生えた組織は地球に送り返され、分析が行われる。栽培実験にヒャクニチソウを選んだのは、どのようにして微小重力下で植物が花を咲かせるのかを科学者が理解するためで、花が美しいからではない。成長に60~80日間かかることもあり、今後予定されているトマトの栽培に先立つ実験には最適な植物であるとのことだ。
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