逆ボウリング王
飲み会も2時間ほど経てば、お酒でボーっとしてきたり、
しゃべり疲れたりして、なんだかダレてくるものです。
というわけで、ボウリングにいくことになりました。
ボウリング・・・まさかボウリングをすることになろうとは・・・。
何を隠そう、ワタシは逆ボウリング王なんです。
逆ボウリング王とは、文字通りボウリング王の逆です。
簡単にいうとど下手くそなんです。
ちなみに前回プレイした時のスコアは72でした。相当まずい数字といえます。
ガーターに次ぐガーターで、最初は笑ってくれるみんなも、
あまりのガーターぶりに次第に冷めていきます。
「なんでそんなに下手なん。」「まじめにやってんの?」
みんなの心の声が聞こえてきます(被害妄想)ビクビクしながらも、いよいよボウリング開始です。
今回こそはコツを掴んで、堂々とボウリングできるようになりたいものです。
しかし現実はそう甘くはなく、コツを掴むとかどうこうじゃなくて、
ボールがまっすぐと走っていきません。
ガーターを何度も炸裂させて、1ゲーム目のスコアはなんと60でした。
あえて何度もいいます。60です。強調していいます。60です。
およそ一般人が踏み込むことのない領域です。これにはワタシ自身も驚きました。
明らかに前回よりも下手になってます。ダメです。ダメダメです。野比のび太です。
これはさすがに納得がいかないので、土下座して、もう1ゲームしてもらえることになりました。
今度こそ、今度こそ100の大台にのせてやるっ。
かつてワタシが踏み込んだことのないスコア三桁にっ。はりきって2ゲーム目を始めたわけですが、急に都合よく上手になるはずもなく、
相変わらずの逆ボウリング王ぶりです。
ガーターはしなくなったんですけど、ボールが真ん中にいかないのは同じで、
両端のピンを一本ずつ倒すという、奇怪な技まで見せつける始末です。
そこで友達がアドバイスをしてくれました。
「ボールが右に曲がっていく傾向にあるから、
レーンの思いっきり右にいって、左に向かって投げるつもりでやったらええやん。
どうせボールが右に曲がるねんから、左に投げてもうまいこと真ん中いくやろ。」
なるほど。真ん中から真っ直ぐ投げようとするから、右に曲がっていくんやもんな(俺だけ)
レーンの右から、左に向かって投げたら、ちょうど真ん中にいくはずです。
それにしてもこのアドバイス、明らかにバカにされています。
「お前はまっすぐ投げれない」と宣告されたようなものです。合ってますけど。しかしそのアドバイスが聞いたのか、次の投球でいきなりストライクをかましました。
ストライク。なんて甘美な響きなんだろう・・・。
ここ数年味わったことのない快感に襲われました。
足ががくがくと震えて、思わず「ゴー――ール!!」とか、
ワケわからない雄叫びをあげていました。
そこから調子をぐんぐんと上げていき、ガーターなんて一切なし、
ピンをたくさん倒せるようになりました。
そして2ゲーム目が終了、気になるスコアはなんと116でした。116。世の中からみれば全然たいしたことないし、むしろ平均的なスコアかもしれません。
しかし!ワタシにとっては違います。
ワタシには116という、この三桁の数字が嬉しくてしょうがありませんでした。
生まれて初めて三桁スコアを出した日として、
ワタシは2002年6月27日という日を、死ぬまで忘れないでしょう。
これからはワタシのことをボウリンガーと呼んでくださってけっこうですよ。
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