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日記

筐体に耐タンパー性を持たせた小型PC"ORWL"

タレコミ by 90
90 曰く、

https://www.crowdsupply.com/design-shift/orwl/

メンロー・パークに拠点を置くDesign SHIFTが、筐体に物理的な耐タンパー性を持たせた小型PC "ORWL"のクラウドファンディングを進めている。ORWLはジョージ・オーウェルの名前にちなんだもので、「オーウェル」と発音される。

ORWLはホッケーパック型をしており、Intel "Skylake" Core m3またはm7、8GBのメモリ、120GBまたは480GBのSSD、2ポートのUSB C(電源ポートを兼ねる)やmicro HDMIポート、802.11a/b/g/n/ac Wi-FiやBluetooth 4.1を搭載するなどスペックでは一般的な小型PCと同等だが、これに加えて基板上にMAX32550というマイコンを搭載する。このマイコンにはNFC/BLEを使用する鍵を使って起動を許可/拒否、あるいはOSをロックする機能のほか、筐体が開放、急冷、あるいは許可なく移動されるなどした場合には暗号鍵を自己消去する機能が組み込まれる。鍵が消去された後は、何度でも新しい鍵を生成し、OSをインストールするなどして使い続けることができる。Design SHIFTはファームウェアをすべてオープンソースとする予定で、このマイコンやUEFI ROMが気に入らない場合は書き換えて利用できる。

筐体内面には携帯電話のアンテナにも使われるLaser Direct Structuringと呼ばれる技術で導電性の網が形成されており、内蔵バックアップ電源で動作するマイコンで常時監視される。無線通信のアンテナやマイコンを操作するための有機ELディスプレイなどはこの外に設置され、さらにプラスチックまたはガラスのカバーが用意される。開発元ではPCとしては初めてのFIPS 140-2 Security Level 4に準拠した暗号モジュールとしての認定を取得することを目指している。Level 4 暗号モジュールは物理的なセキュリティが確保できない環境において有用であるとされる。

現在の出荷予定日は2017/1/16で、最低価格は699米ドルから。持ち運びに必要な50ドルのカバーと80ドルの米国外送料を追加すれば、829ドルとなる。

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