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法廷

旭川医大とNTT東のシステム開発失敗を巡る裁判、仕様変更を繰り返した医大の全面敗訴

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
電子カルテを中核とする病院情報管理システムの開発が失敗した責任を巡り、旭川医科大学とNTT東日本が争っていた訴訟で、控訴審は仕様変更を繰り返したユーザー企業に100%の責任があるとして、医大側全面敗訴の判決を示した(ITPro)。

この病院情報管理システムは2008年に落札されたもので、当初パッケージをカスタマイズして導入するという計画だったものが、医大側は現行システムの機能全てが必要と主張して625項目の追加開発を要請、リリース延期と仕様凍結が図られた。しかしその後も171項目の追加要望が出され開発は遅延、リリース遅延のため契約が打ち切られた。これに対して、NTT東が不当な受領拒否であるとして、医大は開発失敗に伴う逸失利益が出たとして双方を訴えていた。

判決では、NTT東側については仕様凍結の合意を取っていたこと、並びに追加要望はリリース遅延に繋がることを説明していたことから「PM義務」を果たしていたと認定。一方、医大側については「追加要望を反映しなければ検収で合格させない」などとしていたこともあり、ユーザー企業が仕様の策定などで協力する「協力義務」を果たしていなかったと認定された。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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