8月に発生した米駆逐艦とタンカーの衝突事故はユーザーインターフェイスの問題?
タレコミ by headless
headless 曰く、
米海軍は2日、6月に相模湾で発生したUSS Fitzgeraldとコンテナ船の衝突事故および、8月にシンガポール海峡で発生したUSS John S. McCainとタンカーの衝突事故に関する調査報告書を公表した(ニュースリリース、 報告書: PDF、 Ars Technicaの記事)。
いずれの事故も訓練不足が指摘され、John S. McCainの事故では当直の割り当てミスも指摘されている。しかし、John S. McCainの事故にはユーザーインターフェイスの問題もあったのではないかとArs Technicaが指摘している
事故が発生した8月21日の夜明け前、John S. McCainはシンガポール・チャンギ海軍基地に向かっていた。5時19分、当直の操舵手が速度を調整しつつ方向を維持するのに苦労していたため、艦長は速度のコントロールを隣のステーション(リーヘルム)に切り替え、別の当直に担当させるよう命じる。しかし、この変更が当直チームに混乱を招き、速度コントロールだけでなく舵のコントロールもリーヘルムに切り替えられてしまう。
直前まで操舵手は海流に対応するため右に舵を切っていたが、コントロールステーションの切り替えにより舵が中央に戻ったため、左寄りに進路が変わる結果となる。さらに、舵がリーヘルム側に切り替わったことを知らない操舵手は、舵のコントロールが失われたと報告。そのため、艦長は速度を落とすようリーヘルム側の操舵手に命じるが、左舷と右舷のスロットルが連動しておらず、左舷側だけが減速し、さらに左へ進んでいくことになる。
この時点で既に交通量の多い海域に入っており、付近には衝突したタンカー「Alnic MC」を含め、3隻の船がいたという。しかし、コントロールの問題に気を取られていた艦長をはじめブリッジ上の乗組員は、状況を把握できていなかった。およそ3分後に別のコントロールステーションから操舵が可能となり、スロットルのミスマッチも解消した時には既に遅く、5時24分にAlnicと衝突したとのこと。
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