カナダで全世界のGoogle検索からインデックスを削除させる差止命令を勝ち取った企業、米裁判に欠席
タレコミ by headless
headless 曰く、
6月にカナダの連邦最高裁はカナダ企業Equustek Solutionsの知的財産を侵害するWebサイトに関して、カナダ版だけでなく全世界のGoogle検索からインデックスを削除するようGoogleに命じることができるとの判断を示している。これに対抗してGoogleが米国で提起した訴訟について、Equustek側が争わない姿勢を示しているそうだ(Ars Technicaの記事)。
カナダでの裁判はEquustekの企業秘密を盗んで競合製品を製造・販売する元代理店DatalinkをEquustekが訴えたものだ。2011年に州裁判所がDatalinkに在庫の販売禁止などを命じているが、同社が国外移転して販売を継続したため、EquustekはDatalinkのWebサイトをインデックスから削除するようGoogleに要請。任意のWebサイトでのDatalinkの営業を禁ずる州高等裁判所の差止命令を経てGoogleは対応を行ったが、カナダ版(google.ca)で特定のページを削除するにとどまった。
そこで、EquustekはWebサイト全体を全世界の検索インデックスから削除するようGoogleに命じる差止命令を勝ち取る。Googleはカナダ以外でのインデックス削除命令は各国の主権侵害であり、表現の自由の侵害にもなると主張して上訴したが、州控訴裁判所は棄却。連邦最高裁は、表現の自由が裁判所命令に反して違法な製品を販売するためのものではないなどとして差止命令は有効との判断を示した。
今回の裁判はカナダの裁判所命令が米国では無効であることの確認を求め、米国でGoogleがEquustekを訴えたものだ。Googleは裁判所命令が国際法に反する点や表現の自由を侵害する点のほか、Equustek側が米国法における権利侵害について何も証明していない点などを挙げ、略式判決を求めていた。
しかし、Equustek側は裁判の手続きに一切顔を見せず、米国で弁護士を雇うこともなかったという。さらに、Google側が10月31日に裁判所へ提出した文書(PDF)によれば、EquustekのCEOで被告の1人であるRobert Angus氏が本件について争うつもりはないとGoogleの弁護士に伝えていたとのこと。そのため、同文書でGoogleは懈怠判決を求めている。
Equustek側の真意は不明だが、勝ち目の薄い国外の裁判で時間や金、労力を使いたくなかったのではないかとArs Technicaは指摘している。
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