山火事のあったカリフォルニア州、イーロン・マスクの火炎放射器の販売を阻止できず

taraiok 曰く、

イーロン・マスクがトンネル掘削会社ザ・ボーリング・カンパニーで売り始めた（対ゾンビ用の）火炎放射器がそろそろ発送される。これから数週間で2万人が2フィート（61センチメートル）ほどの炎を放射できる火炎放射器を手に入れることになる（Ars Technica、San Francisco Chronicle、slashdot）。

カリフォルニア州では昨年、史上3番目の規模の山火事「トーマス」が発生したことから、この火炎放射器の販売をMiguel Santiago議員が強く批判した。曰く「ニュースを見たときには正直言って冗談だと思った。州史上最悪の火災のあとでは危険で間違いなく面白いものではない。技術と発明は社会に利益をもたらすが、一般に公開されていない側面もある」と言う内容であるようだ。

カリフォルニア州法では炎長10フィート以下の火炎放射器の所有には規制がないことから、Santiago議員はカリフォルニア州で火炎放射器の販売を制限する法案を提出した。個人がレクリエーション用として火炎放射器を購入することを禁止する内容だった。

この法案は警察や消防士からは支持されたが、銃所持擁護派（全米ライフル協会的な）からは強い反発を受けた。議員は法案の範囲を狭め、難燃剤の認可を厳格に要求する内容に変更したが受け入れられず、最終的には警告ラベルを貼るのみという無意味な内容になったという。そして先の法案通過後の翌日にイーロン・マスクは、1週間くらいで火炎放射器の出荷するよと告知を行っている。