米司法省、中国情報機関高官らを起訴。航空機エンジン情報狙ったサイバー攻撃などで

あるAnonymous Coward 曰く、

米司法省は10月30日、機密情報を盗もうとした疑いで、中国国家安全省の高官らや共謀者など10人を起訴した。訴追されたのは、中国国家安全省の江蘇省支部JSSDに所属する査栄、柴萌の両容疑者と、JSSDの指示で動いていたハッカー集団のメンバーなど。容疑者らは米国やフランスの航空宇宙企業から知的財産や極秘情報を盗む狙いで、5年以上にわたってコンピュータへの不正侵入を繰り返していたとされる。米国と欧州の航空機に使われているターボファンエンジンの技術情報を盗もうとした。

JSSDの指示を受けた2人の中国人は、蘇州にあるフランスの航空宇宙企業のオフィスに採用され、JSSDから受け取ったマルウェアをこの会社のコンピュータに感染させたとされる。JSSDの標的となった企業は10数社以上に上ったが、起訴状に名前が明記されたのはタービンメーカーの米キャプストーン・タービンのみだという。他の企業は、中国に事務所があるフランスの航空宇宙会社や英国の同業社、多国籍の複合企業とされている（ITmedia、朝日新聞、GIZMODO、Slashdot）。