中国のキャッシュレス経済は高齢者を取り残す

あるAnonymous Coward 曰く、

中国では大都市を中心にQRコードを利用したモバイルバンキングが普及している。専門家の間では中国の首都をキャッシュレス社会のプロトタイプと呼ぶほどだ。AFPによると、中国での電子決済の普及率は76.9％で、うち農村は66.51％、農村のモバイルバンキング決済件数は79.12％増の91億1千万件に達したという。しかし、すべての中国の高齢者がモバイルバンキングに熟達しているわけではない。

老人の中には技術に追いつくのが難しい人もいる。多くの退職した高齢者は視力が悪く、スマートフォンの画面を見るのがきつかったり、アプリの使い方を忘れてしまう例もあるという。この問題は地方で顕在化しているようだ。中国北部のスーパーマーケットでは、店員と客が支払い方法で揉めることもあるという。上海・復旦大学のFeng Wang教授によると、2015年から2030年にかけて60歳以上の人口は1億人増え、3億人以上になると予想されている（QUARTZ、AFP、slashdot）。