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中国のサイエンスフィクションがアメリカで人気作となった理由

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
今年、日本でも発売された中国の作家・劉慈欣(Liu Cixin)氏のSF作品「三体(The Three-Body Problem)」。アメリカでは2014年に英訳がすでに発行されている。当時のバラク・オバマ大統領はこの小説を賞賛し、第三部(英訳)の発売が待ちきれず、劉慈欣氏に何度もメールしたほどだという。なお、劉氏はまさかホワイトハウスからメールが来るとは思わず、スパムメールとしてゴミ箱に入れていたという。Facebookのマーク・ザッカーバーグも、フォロワーにこの作品を勧めている。

世界中の出版社は翻訳権を求め、最終的にトルコ語やエストニア語を含む26言語で販売された。劉慈欣氏は2015年、英語以外の言語から英語に翻訳された小説として初めてヒューゴー賞を受賞した。シリーズ3作品は世界で約900万部を売り上げた。

作者である劉慈欣氏本人は、英語を理解できる中国のSFファンは中国語版ではなく、在米華人SF作家のKen Liu氏の翻訳版を読むよう勧めているという。「通常、中国文学は外国語に翻訳されると、何かを失う傾向があります。しかし、三体は逆に何かを得たと思います」と話している。実際、同署は日本でもヒットしているが、それは、Ken Liu氏の英語翻訳版からの日本語翻訳がベースであったことも大きいのかもしれないという。

同氏の翻訳は中国人読者をして「原作より読みやすい」と言わしめた名訳だといわれている(The New York TimesAFPSlashdot)。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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