東京都とJOCが東京オリンピックを中止できない理由

nemui4 曰く、

へー、そういう「契約」だったんだ(棒

20200323
東京都はオリンピックの開催を中止できない。契約書上、中止できるのはIOCだけ（開催都市契約2020より）
https://topisyu.hatenablog.com/entry/2020/03/23/073000

中止を含む解除の権利は、契約当事者である開催国の東京都と日本オリンピック委員会には付与されていません。だから、オリンピックの中止をできるのはIOCだけとなります。

中止について触れているのは契約書の66条、契約書の解除の条項です。

66. 契約の解除

a） IOC は、以下のいずれかに該当する場合、本契約を解除して、開催都市における本大会を中止する権利を有する。

i) 開催国が開会式前または本大会期間中であるかにかかわらず、いつでも、戦争状態、内乱、ボイコット、国際社会によって定められた禁輸措置の対象、または交戦の一種として公式に認められる状況にある場合、または IOC がその単独の裁量で、本大会参加者の安全が理由の如何を問わず深刻に脅かされると信じるに足る合理的な根拠がある場合。

ii) （本契約の第 5 条に記載の）政府の誓約事項が尊重されない場合。

iii) 本大会が 2020 年中に開催されない場合。

iv) 本契約、オリンピック憲章、または適用法に定められた重大な義務に開催都市、NOC または OCOG が違反した場合。

v) 本契約第 72 条の重大な違反があり、是正されない場合。

※太字は筆者。

もうじき、ある意味「戦争状態」になりそう。
「国際社会によって定められた禁輸措置の対象」渡航禁止は含まれないのかな。

>iii) 本大会が 2020 年中に開催されない場合。

契約的には年内延期が一番有り得るのかな。
その場合、各施設や人的リソースのスケジューリングや再調達にどれだけ金と労力が掛かるのか知らんけど。
たぶんIOC様は「お前ら(日本)が延期したいといったんだから全部やれ」って押し付けてきそう。