EU諸国、COVID-19の治療薬やワクチン技術の独占禁止を求める

あるAnonymous Coward 曰く、

日本時間の5月18日の19時からWHOの年次総会が開催される。この総会は年に一度開かれ、194のすべての加盟国が参加する。報道では米中対立やWHO不信問題などが取り上げられているが、治療薬やワクチンの開発といった新型コロナウイルスへの対応が本筋となる（NHK）。

現在、一部の富裕国がCOVID-19に有用とされる薬物を買い占めした結果、世界的な品不足を引き起こしている。このため、イタリア、フランス、ドイツ、ノルウェーの指導者は5月の始め、機材、治療法、ワクチンを平等かつ公平に共有するよう各国政府に求めた。

EUは年次総会で、製薬会社がCOVID-19に関連する特許の独占を放棄することを求めている。すべての国が手頃な価格で製造または購入できるようにするためで、この提案は年次総会の開催前から採択が確定している模様。ただし、大手製薬会社を持つ国々は、研究開発費を回収するためには、裕福な国で十分に高い価格を付けるために特許が必要だと反発している様だ（The Guardian、Slashdot）。