グレープフルーツの香りを特徴付ける成分、米国で虫除け剤や殺虫剤の有効成分として登録される
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米環境保護庁(EPA)は10日、米疾病予防センター(CDC)が発見・開発した新たな有効成分「nootkatone」を虫除け剤および殺虫剤に使用可能な成分として登録したことを発表した(EPAのプレスリリース、 CDCのプレスリリース、 Evolvaのプレスリリース、 SlashGearの記事)。
nootkatoneはイエローシーダー(米ヒバ、ヌートカ)やグレープフルーツの皮に微量に含まれ、グレープフルーツの味と香りを特徴付ける成分だという。そのため、香水などの成分としては既に広く使われている。nootkatoneは蚊などの吸血昆虫およびマダニに対する忌避効果や殺虫効果があり、虫除け剤に使用した場合は既存の有効成分を使用した製品と同等の効果が数時間持続するとのこと。詳細は記載されていないが、殺虫剤としては既存のピレスロイドやリン酸エステル化合物、カルバミン酸エステル化合物、有機塩素化合物などとは異なる仕組みで効果を発揮するそうだ。
既存の殺虫成分に耐性を持つ吸血害虫が増える中、新しい有効成分は吸血害虫に媒介される疾病の予防に効果を発揮することが期待される。CDCと提携するEvolvaは「NootkaShield」というブランド名でnootkatone製品の開発計画を進めているが、その他の企業もEPAの審査に合格すれば製品を開発可能だ。nookatoneを使用する製品は早ければ2020年にも市場投入される見込みとのことだ。
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