パスワードを忘れた? アカウント作成
14654479 submission
Google

DuckDuckGo曰く、Android初回起動時に表示する検索プロバイダーの入札は競争を阻害

タレコミ by headless
headless 曰く、

Googleは9月28日、欧州経済領域(EEA)でAndroid初回起動時に表示する検索プロバイダーの第3回入札結果を発表した(Android Choice Screen Winners)。

第1回(2020年3月1日~6月30日表示分)と第2回(2020年7月1日~9月30日表示分)は米DuckDuckGoと米Info.comが31か国すべてで落札していたが、第3回(2020年10月1日~12月31日表示分)ではInfo.comが31か国を維持したのに対し、DuckDuckGoは4か国まで減少している。一方、第1回で英国のみ、第2回で0か国だった米Bingは13か国まで増加している。

また、米PrivacyWallは11→13→22(第1回→第2回→第3回、以下同)、ドイツのGMXは3→15→16と増加しており、ロシアのYandexも5→0→8と増加した。チェコのSeznamは第1回~第3回まで手堅くチェコとスロバキアのみ落札する一方、第1回に8か国で落札したフランスのQuantは第2回以降ルクセンブルクのみとなっている。このほか、ドイツのEcosiaが初めて落札(スロベニア)した。

検索プロバイダー選択画面はGoogleアプリの提供条件がEUの独占禁止法に違反しているとして欧州委員会から巨額の制裁金支払いを命じられたことを受けた対応の一つで、Androidが競争を促進していることを強調する狙いがあるとみられている。しかし、今回大幅に落札数を減らしたDuckDuckGoは、入札方式が競争を促進するのではなく、Googleの独占を強化するものだと批判する(DuckDuckGoのブログ記事)。

DuckDuckGoの主張によれば、第1回と第2回に全31か国で落札できたのは入札数が少なく落札額が低かったためで、今回はDuckDuckGoが長期間持続可能な額で入札した結果、利益の最大化を目的として高額入札した企業に負けて大半の国で排除される結果になったのだという。検索プロバイダー選択画面はGoogleのシェアを大幅に減らすものであるはずが、ユーザーが最も利用したい検索エンジンであるDuckDuckGoが選択肢に表示されないためにGoogleの独占が続くとのこと。

DuckDuckGoは入札方式をやめ、検索プロバイダー選択画面のページ上部に各市場でシェアの高い検索プロバイダーをランダムな順序で表示し、その下にそのほかの検索プロバイダーをランダムな順序で表示するような形式にすべきだと主張。データが揃うのを待っていると述べていた欧州委員会に対し、入札方式はGoogleを利するだけだということが今回の結果で明らかになったとして対応を求めている。

この議論は、 ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

読み込み中...