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日記

90の日記: キュレーション型剽窃 9

日記 by 90

追記: この日記に付いたコメントが典型的な剽窃者で面白いですね。ACっていうのがなんとも……。日記コメントはログインユーザに絞らないとだめですね。

https://tdmskmr.hatenablog.com/entry/2018/06/11/162008

 これら「キュレーション型剽窃」がとくに悪質と感じるのは、他人の文章をそのままパクる部分もありますが、元の文章の一部を変えたり、つまみ食いをしたりすることで、「自分の文章だ」感を出そうとしているように見える点にあります。今回の審査論文ではないのですが、以前わたしが発見した本当に悪質なものは、ある論文をほとんど丸ごと用いていながら、徹底的に切り刻んで自分の論文としているものがありました。

デジタルネイティブ世代では、デジタル化された元の文書をアレンジして、自分のものにすることに抵抗感や罪悪感がないのかもしれません。切り刻むのは、やはり、どこかで自分のものにしなければという意識が働いているように思いますが、そうしてしまえば、問題ないのだといった認識があるようにも思われます。

スラドに多いか少ないかは分からないが、「丸写しは剽窃にあたります。剽窃や引用にあたらないように改竄して書きましょう」という指導に心当たりがある人はいるのではなかろうか?

デジタルネイティブとは何も関係がなく、剽窃を無条件に禁止され引用の割合や全体の分量を規定された時に、そのすべてを同時に満たす方法がない(生徒本人なり指導する教員なり、相談できる関係者の誰も文章を書く能力がない)場合に、無条件に禁止されていて罰則に段階がない剽窃の禁止が真っ先に破られ、そして例外規定がないという一点の理由で黙認される、という現象なのではなかろうか?

……っていうか、小中高校にいません? そういう先生。

# あと、今よりもWebが無数の木の枝だった頃、画像コンテンツに著作権表記やURLなどが書かれている場合には、作者が反応に驚かないように削って辿れなくするのがマナー、という主張があった
# 転載者が消し忘れるような込み入った表記が増え、画像検索で作者が刺しに行けるようになり、コミュニティに人が増え、論理に盲従する必要のない人が増えて
# 消えた

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2018年07月20日 4時43分 (#3445935)
    例えばとあるニュースがあったとして。
    他人に伝える時は大抵出どころをボカして伝えます。知人が言ってたとか。
    で、ニュースを伝えた時の反応や賞賛は伝えた人のものになります。
    ツイパクしている人なんかはその延長線上だと思いますね。
    改ざんするのは出どころが簡単に追えるようになったので、その対処。
    #以前ねとらぼで追及していた時の感想
  • by Anonymous Coward on 2018年07月20日 15時05分 (#3446236)

    最近気になったのは芥川賞候補作品の盗用疑惑の例。
    剽窃ってのはあくまで「学術倫理としてやってはいけないことだ」というだけで、決して社会一般の倫理として適用されるべきものではない。
    そして基本的には法的に策定されるわけではなくて、学術コミュニティーの中で適正な評価が低コストでできるようにするためのルールであって、倫理とは呼ばれているものの倫理的な妥当性を持つかといえばそれは微妙なところ。
    一般社会で適用されるべきルールは著作権であって、その場合は創作性がなければ著作権が発生しないので剽窃しても構わないし、アメリカならフェアユースが可能だし、もちろんキュレーションだって適法なら正当な経済活動になる。
    引用のルールと剽窃禁止のルールも地味に違う。
    昨今は無自覚に学術倫理を一般社会の倫理かのように誤解している人間を見かけるのでそれは誤りだと一応言っておく。

    ついでにローカルルールで言うとパクツイってのも微妙な例。
    あれは著作権違反になる場合もあるが、多くの場合はそうではない。
    ならばそのサイトのルールかといえばTwitterとして公式に禁止していないのだからそうでもない。
    既出のツイートを検出するくらい容易だし。いたちごっこにはなりかねないけど。
    ユーザー側が勝手に決めたローカルルールだね。

    • by Anonymous Coward

      小説というのはまさに「私の創作物です」として世に出しているわけで、
      盗作だったとなるとそれはもはやその作家の創作物とは言えないでしょう。
      なので優れた創作物に賞を授ける場面で問題になるのは当然で、
      引用元を明記することで著作権的には問題なくなったとしても小説としてはアウトですし、
      学術倫理もフェアユースも無関係な話です。

      • by Anonymous Coward

        著作権法には著作者の定義もある。
        小説は著作権法ができた代表的な著作物で、事実最初に例示されている。
        当然ながら現実に合った事、見聞きした事、モデルその他様々な参考物を参照する事は古より変わらない。
        有名な作品にも現実の事件を参考にして作られたものはたくさんあるし、当然ながら全て自分で取材した、あるいは参考にした新聞記事を列挙するとは限らない。
        受賞に関する基準は事前に明記した上で、あるいはそうでなくてもより厳しくすることも可能だが今回の件は選考委員会が見解を既に示している。
        無論例えば「金閣寺」が当時の新聞記事を参照してそれを明記していなくとも小説としてはアウトにならない。

    • by Anonymous Coward

      パクツイってのも微妙な例。

      逆に多くの場合が著作権違反なんですよ。文や画像そのままなので。
      もちろん偶然ではなく盗んだということを証明しなければいけませんが、
      たいてい気軽に行う分、追及すれば認めるらしいですよ。

      • by Anonymous Coward

        著作権が発生するには一定の要件がある。
        具体的には「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」。
        特に創作的ってのが厄介である事実を他に書きようがない形で表現したなら創作性なしになる。騙りや詐称は無論問題にならない。
        Twitterの文字数で創作的な文芸・学術の範囲に属するってのは正直厳しい。
        著作権は誤解が多いので著作権侵害にならない例でも誤って認めてしまう場合もあるが、実際は層とは限らない。

  • by Anonymous Coward on 2018年07月20日 17時56分 (#3446368)

    「丸写しは剽窃にあたります。剽窃や引用にあたらないように改竄して書きましょう」
    って文章に悪意が滲み出ていますよね。そんな指導を受けた経験がないからそう思うだけかな。
    学校のレポートとかの場合、教科書の丸写しは駄目で、
    教科書の内容に沿ったものが求められるものじゃないですか。
    剽窃は駄目なんじゃなくて、自分の言葉で纏めてないから駄目なだけですよね。
    剽窃や引用に当たらないように文章の改ざんを求めてるわけじゃなく、
    自分の言葉で纏めてないから駄目なだけですよね。
    もし教師に足りないとしたら、参考文献が教科書でも、自分の言葉で纏めても、
    参考文献を書く事を求める指導なんじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2018年07月21日 18時35分 (#3446862)

    > 「丸写しは剽窃にあたります。剽窃や引用にあたらないように改竄して書きましょう」

    ほんとにこんな指導があるの?
    例えお前が苦労して考えた言葉であっても、先人が既にそれに至っていたらお前の調査不足なだけだと指導されたし、
    倫理はもちろん、それ以前にプライドの問題として、みんなそれに従っていたのでとても信じられない。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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