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日記

90の日記: SpaceXの勢いに乗って蘇るX-33/VentureStar計画

日記 by 90

SpaceX BFRの最新画像が公開されまして。

https://pbs.twimg.com/media/DnA7hZgU8AAxfxC.jpg:orig

飛べば素晴らしいのだが。うっすらと悪夢の予感がする。

スペースシャトルは30年超の運用を終えて後継機ナシに廃止されてしまい、中止されたConstellation計画、そしてSLS計画の実現までに数十年の間が空いてしまったわけですが、実は後継機の設計と建造は途中まで進んでいたのです。

サブスケールのX-33実験機、そして実用型(仮称)VentureStarというのがソレでして。こいつははんぺんだか笹かまぼこだか革靴伸ばすやつの先だけ切っただかしてシャトルの尾翼を何枚か付けたような単段宇宙往還・滑空着陸宇宙機でありました。まったく新基軸の二段燃焼液酸液水リニア・エアロスパイク・エンジン、これはトロイダル・エアロスパイクと呼ばれる形式のロケット推進ノズルがありまして、というのはダイソンのアレ(円形のほう)の真ん中に菱形を回転させた形のものを突っ込んで空中で支えてロケット噴射を流し込むと菱形と大気の圧力が任意の大気圧において理想の仮想ノズル形状を取るのだという理屈がございまして、ええこれを幅方向にうんと伸ばしたもの、つまりダイソンのアレ(縦に長い方)に菱形を掃引した以下略。

で、エアロスパイクノズルは先端部が高温で溶けるとか層が乱れると吹き飛ぶなど問題があり、ノズルが仮想だから理屈の上では掃除しなくていいとはいえ難しく、あとはんぺん切ったみたいな靴伸ばすやつみたいなものを単段宇宙往還させるために非常に軽量かつ異様な形で製造不可能かつ極低温高圧において液酸液水の透過性がなく耐えるカーボン複合タンクがぜったい必要であり、NASA上層部のテクノクラートたちがここは旧来のアルミニウムリチウムで1号デモ機を作るなど許せんエンジニアとして絶対譲れんなどと喚いたせいでコスト超過を景気よく乱発しあえなく議会に刺されて終了したのでありました。

BFRは滑空着陸ではなくVTVL、そして二段、つまりビッグファッキンブースターとビッグファッキンシップが空中で分離、ブースタは発射台に垂直着陸、さらに軌道船は加速を続けて自力で軌道に進入のち再突入、滑空減速して発射台付近で180度のピッチアップ操作を行い逆噴射、飛行方向を反転、着陸脚を展開して同じく垂直着陸するのであります。これまでのコンセプトアートではええ、脚は細く小さかったのでありますが、今度は大きな垂直水平の尾翼に仕込まれているようですな。

タンクはもちろんカーボン複合材。エンジンは新開発の二段燃焼液酸メタンが7基。はて、これは、X-33のトロイダルエンジンをコンヴェンショナルなラジアル・ベル・ノズルに置き換えた、混沌から這い出てきた実質的なX-33実験機なのではありますまいか……

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