90の日記: マスク着用/非着用群をランダム設定すると、効果が消える 1
日記 by
90
(1)マスクを着用していた群と、マスクを着用していなかった群を後ろ向き研究*)として比較すると、マスク着用群の方が、インフルエンザや感冒に有意にかかりにくかった、という報告が複数あります。複数の報告で、しっかりと差が観察されています。
*)後ろ向き研究(retrospective study):過去の事象について調査する研究
(2)しかし、「よっしゃ、有意差が約束されているならキッチリ研究して論文にしてやろう」と考えて前向き研究*)を計画してみると、差が消えました。ランダムにマスク着用群とマスク非着用群を設定して比較すると、インフルエンザや感冒の罹患率に差がでませんでした。複数の報告で、差が出ていません。
*)前向き研究(prospective study):研究計画を立案してから事象の調査を開始すること
(…)
考察としては、マスクを自発的にする人は正しい衛生習慣を伴う率が高く、結果として風邪をひかなかった。マスクをランダムに割り付けた結果、衛生習慣もランダム化されたので風邪感染率の差が消滅したのであろう、ということです。
WHO(国際保健機関)などは、これらの論文を根拠に、「やる気の無い人にマスクを配っても無駄」と考えているのではないかと思います。その代わりに衛生習慣の徹底を訴えています。
https://eetimes.jp/ee/articles/2003/25/news053_2.html
タイトルの内容をもっと周知するべきだよね (スコア:1)
ランダム設定だと差がないってことを訴えて、
それ以外の”有効な”対策に意識を向けましょうってなればいいんだろうけど
メディアが科学的根拠を軽視して、センセーショナリズムにはしるのが悪いと思ってたけど、
ここまでくるともう単に国民が頭悪いだけなのかと、、、