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宇宙

AC0x01の日記: 金星の大気からホスフィンを検出、生命の痕跡か? 43

日記 by AC0x01

英国カーディフ大学の研究者らによるチームは14日、金星大気の観測の結果、ホスフィン(リン化水素)を検出したことを発表した(国立天文台の記事, TechCrunchの記事, AFP通信の記事)。

この観測は、チリのアルマ望遠鏡とハワイのジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡により行われた。報道によればホスフィンが発見されたのは、金星の地表から約6万m上空にある雲の上層部だという。ホスフィンは自然界においては嫌気生物が生み出している物質であり、金星の地表の高温ではすぐに破壊されてしまうことから、何らかのメカニズムが現在もホスフィンを生成していることを示唆している。

灼熱の金星だが、大気上層部は液体の水が存在できる温度であることから、雲の中に微生物が存在するのではという話は以前より存在した。ただし研究チームは、今回発見したホスフィンの量は太陽光による化学反応や火山からの供給といった可能性では説明できないとしつつも、未知の化学反応によって作られた可能性は高いとしていて、すぐに生命の存在と結びつける見方には否定的である。

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  • by simon (1336) on 2020年09月16日 11時37分 (#3889998)

    https://twitter.com/roscosmos/status/1305791956178661377 [twitter.com]
    https://twitter.com/roscosmos/status/1305833475203829761 [twitter.com]

    「遠隔観測じゃなにもわかんねーよ。金星に直接降り立って調査したのは我々ロシアだけ!」

    • by Anonymous Coward

      クラゲ型というと木星や土星で浮いてるやつ・・・・ってイメージかな

    • by Anonymous Coward

      笑点の黄色い人が時々、声を震わせながら(彦六とは少し違う風に)
      「ワレワレハ金星人。コッチニ来ンセイ。ポヨヨヨ~ン」
      などと言ってるのであの人のイメージです。

  • by Anonymous Coward on 2020年09月16日 7時45分 (#3889872)

    そもそも金星の二酸化炭素でさえ、起源が不明なんだから。
    地球の窒素だってわかっていない。
    まだ知られていない反応があるんじゃないか?

    • by AnamesonCraft (46460) on 2020年09月16日 11時03分 (#3889982) 日記

      https://alma-telescope.jp/news/press/venus-202009 [alma-telescope.jp]
      アルマ天文台のプレスリリースだともうちょっと「やっぱこれ生物なんじゃね?」って考えた理由が書かれてるのな。
      曰く金星の高度50~60kmは30~0℃程度の我々のよく知ってる環境と同じくらいの温度なんだそうな。ただし、この高度の雲は濃硫酸でめっちゃ酸性が強いと。そんな所で地球では嫌気性の微生物がいい感じで生成するリン化水素が見つかった訳で、ひょっとすると地球で既知のタイプの生命が作ったんじゃないかって期待が持てるよと。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        研究者は(みんなが過剰反応しないよう)未知の化学反応かもしれないと釘を刺してるけど、今回のこれは、環境や条件を見ると、生命が原因でも全然おかしくない話に見えるな。

        金星の雲の微生物は話は聞いたことがあったけど、今まではあまり真面目に探索されてなかった気がする。
        これで火星やエウロパより先に生命発見となったらまさに衝撃だな。

        • by Anonymous Coward

          雲の層のみで安定的に生命が存在することは実際可能なのだろうかね?
          常時対流でかき混ぜられていると高度が変わり、気化したり凝固を繰り返すので死滅するような。
          億年単位で硫酸の川が安定して存在し続けるとかなら分からなくもないが。

          • by Anonymous Coward

            いや、相転移は生命発生の前段階、化学的進化に必須。相転移が起こらないと凝集や濃縮が起きないから。

            • by Anonymous Coward

              金星の地表の気温は約460℃とのこと。
              地表に近づくと燃えて上昇し、高高度に上がると個体として落下する。

              ということを繰り返すので、
              生命あるいはその原型は、進化以前にそもそも存続できないのではと思ったところです。

              • 金星の(地表面での)気圧は約93気圧 [wikipedia.org]のようですし、二酸化炭素の比率が高いとなれば、密度や比重の面で地球の大気とは相当異なりますよ。
                対流に巻き込まれないで、海面に浮かぶ藻のように漂う微生物というのは十分ありえますよ。
                何しろ、地球ですら、成層圏に微生物がいる [isas.jaxa.jp]訳ですし。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                軽い単細胞や、重量/表面積比の大きい皮膜のような生物なら適温帯に滞空し続けられるかもしれない。というのは於いておいて、
                それ以前の話として、生物が誕生するには化学反応が必要で、反応を起こすには物質の集積が必要で、それには相変化による凝集や濃縮が有利なのよ。
                金星の大気上層で相変化が起きてるなら生命がいる見込みはある。
                何億年か積み重ねたら十分に複雑な物質に育って生物に発展するかもしれないし、そのときは物質の複雑さを保てる形態になってるはずだから大丈夫。

              • by Anonymous Coward

                地球の海中なら、凍結したり燃焼することは(北極南極や海底のマグマなどごく一部を除き)ありません。物質の状態は変わらず安定しています。
                ですが金星の大気中は高度により凍結から燃焼まであります。
                その高度の間に壁は無いにもかかわらず、大気の循環にも取り込まれず、初期の生命的な物質がその中間層にひたすらとどまり続け進化する現象が考えにくいです。
                ま、渡り鳥のような飛行能力と意思で中間層にとどまり続けるほど"進化済み"の状態で金星にたどり着いたのなら分からなくもないですが・・・。

                あと地球の成層圏の微生物の例は、地上由来でしょう。
                地上から舞い上がり、やがて落下する一時的なもの。
                これは地球なら落下しても問題ないけど、金星なら地表付近は燃えてしまうのです。
                成層圏にとどまり続け、そこのみで長期にわたり生息している例であれば意味はあるのですが。

              • by Anonymous Coward

                進化済みの生物が金星の環境に適応するなんて、インテリジェントデザイン説でも導入しないと無理ですよ。

              • 地球上の生物をすべて放り込んだら少し位は適応する気がする

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                だから、そのくらいの能力を備えていないと金星の雲の中で生き続けられないから無理だろうという話です。

              • by Anonymous Coward

                因果が逆なんですよ。
                金星の環境で構造を保てる物質が成長して生命になる場合、構造の維持は化学的進化の時代に克服してるんです。
                それがどのようにしてなされるかはわかりません。
                無理だろうと思うのは無理もない話ですけど、無理だろうと思われる環境に生命がいる実例は地球にもたくさんあります。
                深海生物だって、なぜ存在していられるのかわからないんですよ。あの水圧でどうしてアミノ酸の構造を維持できてるのか。
                ましてや金星で生命が発生するというなら、地球の常識や発想ではとうてい及びもつかないでしょう。

              • https://sorae.info/astronomy/20200907-venus.html [sorae.info]
                今月始めに出たこの記事だと、MITの研究グループは件の高度の前後で本文中に在るような浮いては沈むライフサイクルを繰り返しながら、金星大気中の分子を使って生命が繁殖可能ではないかと推測してるね。
                だから、金星に海がある頃に生まれた生命が、環境が今の様になる前に高空へ到達していれば、あるいは。

              • by Anonymous Coward

                このような、なぜ生息可能と考えるか?の理由が欲しかったのです、ありがとう。
                無理だと否定したかった訳ではなく、疑問に対する回答が得られなかった(意図が伝わらなかった)だけでした。

                生命の起源の可能性と、微生物のライフサイクルの推測は興味深いです。

              • by Anonymous Coward

                もうすこし未来の人類なら、道具を使って適応できなくもない気がする。

        • by Anonymous Coward

          金星、火星にエウロパで生命の発見を競うと言われると柞刈湯葉の『人間たちの話』が思い浮かぶな。
          (科学的な内容に関してはほぼ未知との遭遇 in 会議室 [kakuyomu.jp])

    • by Anonymous Coward

      むしろ本来二酸化炭素だらけなのが当たり前で、
      地球は例外的に生物の活動によって二酸化炭素が大気からほぼ消えたんだよ

      • by Anonymous Coward

        植物って、夜は酸素を吸って二酸化炭素を吐くんだよ。

        https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48168?page=3 [ismedia.jp]

        シアノバクテリアだって、腐っていくときに酸素を消費する。
        地球大気の酸素は生物が作ったモノじゃないだろう。

        • by Anonymous Coward on 2020年09月16日 9時43分 (#3889919)

          ちゃんと読もうね。

          大気中の二酸化炭素を減少させるには、式が右辺に動いたところで止めてしまえばよい。もちろん植物も生物だから死ぬのは避けられないけれど、死んだ後にくさらなければ、つまり分解されなければ、式は右辺で止まったままになるはずだ。

          この「止めること」が、つまるところ石炭であり石油なわけよ。(そこもちゃんと記事に書かれている)
          光合成細菌や植物が炭酸同化作用で炭素を取り込めば、大気中の二酸化炭素が減って、酸素が増える。
          で、その死骸が腐敗・分解されれば元に戻るわけだけど、一部腐敗せずに海底や地中に残り続けば、その差分だけ不均衡になる。
          短いスパンで見ればわずかだが、何千万年もの年月が過ぎればその差は無視できなくなる。

          元記事は、「植物を植えることは、短期的には二酸化炭素の減少につながらない」と言っているだけ。
          (自然な分解に任せず、刈り取ればエネルギーを取り出せるので、必ずしも元記事を全肯定はしないけど)
          どうして、この記事から「地球大気の酸素は生物が作ったモノじゃない」という勘違いをすることができるのか、それが不思議だ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            石炭、石油は地球内部のメタンが変性したものであることは、かなり前からわかってる。
            石油無機起源説は、原油採掘の現場で実証されているぞ。

            • by Anonymous Coward

              無機起源としか思えないものがあるよってだけで、有機起源説が否定されたわけじゃないだろ。

            • by Anonymous Coward

              実証されてませんし、分かってもいません。
              生物由来と同様に、無機由来の説もあるというだけです。

            • by Anonymous Coward

              実証例はあるんですかね?

        • by Anonymous Coward

          プラスマイナス計算できない人?吸うより吐く方が多いから今の大気があるんだろJK

          • by Anonymous Coward

            そうですね.CO2を固定した分で生物の体が出来ているので.
            そして,固定されたのち再分解され残ったやつが地下に貯留されたおかげで,差分の酸素が大気に残されました.
            化石燃料をすべて燃やすと,いずれは,元の大気に戻るかもしれません.

            # 石炭と空気中の酸素を合わせたのが化石(生物活動の痕跡の意味で)

            • by Anonymous Coward

              >化石燃料をすべて燃やすと

              化石燃料だけじゃなく、地球上の生命体全部・・・ですかね

            • by Anonymous Coward

              固定された分量は、
              炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム>石炭>石油

              化石燃料を燃やしても、石灰岩とかで固定されたぶんをなんとかしないと元には戻らないのでは?

          • by Anonymous Coward

            計算っていうか科学ができないんじゃない?
            信仰だか陰謀論だかなんだかが優先で科学は疑似科学の肉付けにしか使えない的な。

        • by Anonymous Coward

          なるほど。
          つまり植物を絶滅させれば地球温暖化も解決すると...

        • by Anonymous Coward

          いつものプラズマの人と同じ空気を感じる…。

        • by Anonymous Coward

          >地球大気の酸素は生物が作ったモノじゃないだろう。

          (太陽系よりも古い恒星系の)太陽(主星)が作ったもの。
          もちろん我々の太陽も次世代の為にせっせと酸素を作ってる。
          (あとヘリウムとか鉄とかいろいろ)

        • by Anonymous Coward

          今の大気にO2の形で大量に酸素が存在するのは珪素や鉄を酸化させるだけでは全て消費できなかったということか?

          でも、それだと原始の海でアミノ酸やたんぱく質が出来ても余っている酸素でどんどん分解されてしまいそうだが。

          • by Anonymous Coward

            >余っている酸素でどんどん分解されてしまいそうだが。

            順序が逆だよ。最初の段階では余ってる酸素なんてなかった。二酸化炭素とかになってたんだから。
            その後に有り余る二酸化炭素を炭素源にする奴が出てきたせいで、酸素なんて言う反応性の高い気体がばらまかれることになる。

            • by Anonymous Coward

              酸素は生物由来でないだろうと言っているのは#3889883

  • by Anonymous Coward on 2020年09月16日 12時23分 (#3890026)

    金星は、地球と違って強い地磁気を持たないので、
    水が太陽風によってどんどん宇宙に流出して、水の無い星になった

    地球型惑星が水を維持する条件は、強い地磁気が必須
    強い地磁気は、液体金属の核と自転によって生まれる

    火星は10億年くらい前?に、液体金属の核が冷えて固まったので地磁気がなくなり水が存在しなくなった
    金星は、液体の核は存在するが、自転が非常に遅くほぼ無いので地磁気がなく水が存在しなくなった

    • by Anonymous Coward

      その理屈だと氷主体の天体存在できないやん……
      彗星だって太陽に近付いて尾を引いている期間外でもどんどん蒸発するの?
      地磁気が揮発成分の保持に貢献しうるのは分かるけど、飛躍し過ぎてないか?

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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