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610073 journal

ADの日記: 反動

日記 by AD

お話し合いの結果とか、主張とか。まとめのような嫌味。

  • 道具の在り方

HTMLは手段だ。決して「芸術のための芸術」に陥ってはならない。HTMLは伝達手段であり、意思の汎的な媒介なのだ。

  • 肯定

HTMLを効果的に用いるには、HTMLの文法を守らなければならない。しかし、我々の目的はHTMLを効果的に扱うことではなく、我意思の伝達、表現が目的なのだ。

我意思の達成さえ可能なら、他のことはどうでも良い。──現金な考え方だが、正常な意思の流れだ。これをもって、私はHTMLを応用したHTMLモドキの存在を肯定しよう。

意思の伝達という至上目的を果たしているのであれば、道具として正しく用いられなくとも、十分役に立っているのではないか。役に立つことは、道具として本望なことではなかろうか。

  • 否定

HTML文書は、我意思の伝達手段であり、言わば製作者の代弁者足る存在である。HTMLは自然言語と違い、定義された意味が存在する。定義された意味と内容がリンクして、はじめてHTMLは効果的な意思伝達手段、意思表現手段になり得る。

HTMLほど多彩な環境に適応しうるメディアは、そうそうない。それはHTML文法がもたらす恩恵である。故に、文法は守るべきだ。

我意思を効果的に実現するために、HTMLという道具を的確に用いるべきだ。道具は使いこなしてこそ、真の力を発揮するものだ。

  • 価値観

「意思の伝達」という目的を持ちながら、使い手によって道具の評価、価値観が異なる。

「我意思の伝達/表現」を至上の目的としながら、「目的がある程度達せられれば、道具の使い方などどうでもいい」という人もあれば、「より効果的に実現するために、道具を正確に用いるべきだ」という人もいる。

  • レッテル

「道具を効果的に用いるべき」と主張する人間には、「信者」とか「芸術のための芸術」などというレッテルが張られる。また、そう呼ばれる人たちの中に、(現実には寛容の姿勢を執っているにもかかわらず)意識的に、そうであるかのように振舞ってみせる人がいる。彼らを意識的な啓蒙者として捉えるべきか、技術オタクと捉えるべきか。

「道具の使い方などどうでもいい」と主張する人間には、「無知」とか「自己中」などというレッテルが張られる。いわゆる知識人の中にも、そういうように言ってみせる人がいる。しかし、嫌味なことを言い残すことが多いので、反面教師を演じたいようだ。

  • 反動

レッテル張りが横行するようになると、現実には寛容の姿勢を見せているにもかかわらず、或いは、精神的には寛容であるにもかかわらず、言動は原理主義のそれに近くなってくる。これは、反動的に姿勢を硬化させているのだろう。おかげで、よく知らない人は、その人が本当に原理主義であるかのように見てしまう。そのせいで、レッテル張りが効果を発揮してしまう。

原理主義的な言動が多くなると、「原理主義は良くない」という原理主義でもあるかのような発言が増えてくる。勝手気ままをウリとする人もいる。伝達という行為と伝達したい対象者に重きを置く人もいる。しかし、共通して言えるのは、どのケースも原理主義に対して不寛容な、アンチ原理主義的言動だ。それ自体がすでに原理主義的なのだが。

私からすれば、上に挙げたような、文法を重視する人と無視する人は、何も変わらない。共に極論だ。「現実的」という言葉を武器にしても「現実的」という「理想」を語っているだけなので、やっぱりどちらも原理主義なのだろう。

「不寛容の精神は反発を招く」ということを身をもって示している人たちが、なぜ自分までも不寛容な態度をとるのか私には解らない。

これが私の、両極支持者に対する反動だ。

  • 本当に相手にすべきもの

両極に共通して言えることは、無意識的にどちらかの極に陥るのは悪性であるということだ。ならば、本当に敵とみなすべきは、知的な怠惰であろう。両極の論者は、お互いのWeb文書に対する哲学を真っ向から否定するだけの材料を持ち得ない。なぜなら、両極には完全な正と完全な悪はないからだ。あくまで、立場に依存して正しいだの間違っているだの言うだけであって、公理を得るお話ではない。

「無意識的であることの成果は、ろくでもないものである。」という点のみで、両極は合致し得る。ならば、それが答えではないのかい。

消耗品として扱うことの是非、合理性と目的意識の境目などなど、色々と食い違う点も多いだろうが、両極の支持者は互いに良き理解者になり得る、と私は思うが。(支持者でないにしても)

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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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