AtsushiYamagataの日記: 『初等関数論(改訂版)』 4
日記 by
AtsushiYamagata
林一道、通読。理工学部一般教養課程向け教科書。168頁にうまく事項を選んで記述した、しっかりとした教科書。証明と説明の省略が多いので、独習書としては難しい。講義あっての本書であろう。最終章の16頁に重要事項を列挙してあるのも、講師の説明を前提としてだろう。
なんの特徴も無さそうに見えて、実は昔風の硬い教科書で、味わい深い説明がたくさんあって、わたくしは好き。そう思うのは、「旧版 まえがき」によると小松勇作の弟子らしいので、それ故かも知れない。
お亡くなりになってもう2年か… (スコア:0)
まさにこの本(正確には初版)で林先生の初等関数論の講義を受けました。
あー年がバレるなあ…
Re:お亡くなりになってもう2年か… (スコア:1)
本と講義が同じとは限りませんが、あの通りだと、すっきりしすぎて難しかったんじゃないでしょうか。講義の様子など興味がつきません。
大学名は分かりますが、年齢は幅が広くて特定できません。
Re: (スコア:0)
あまりくどくど説明するタイプの先生ではありませんでしたね。
悪い言い方をすれば「質問が無ければみんな理解してる」で進めてしまうタイプ。
でも要所要所はちゃんと押さえているのでサボらないで話を聞いてれば流れはつかみやすかったかな。
正直あまり講義中にノートを取っていた記憶がない…
Re:お亡くなりになってもう2年か… (スコア:1)
コメントありがとうございます。本から受ける印象通りです。微分積分学の定理など、ばっさり省略してます。これはなかなかできない。そのおかげですっきりした本になっています。