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日記

BIWYFIの日記: 「無料」ソフトの害悪性 19

日記 by BIWYFI

近年感じているのは、「無料ソフトは、既に害悪でしか生まないのではないか?」と云う疑念である。

過去に於いて、無料ソフトがPC文化を支えて来たのは明確であるが、近年のセキュリティ情勢を見るに、無料ソフトはその役目を終えている様に思われる。

特に問題視したいのは、「無料だから責任放棄するね」と云う、一般にありがちな開発/配布側の態度である。
ユーザに対し一方的に無限責任を押し付けつつ、自身の完全な免責を要求するのは、少なくとも倫理的に許される行為では無いし、民法的にも既に許容されなくなりつつある。
例え悪意は無くとも、「実質的にユーザに損失を与える」ソフトを提供しているなら、最低限の補償義務を負う事が、現在のソフト開発者に要求されると感じている。
無論、ユーザの全損失を補償する必要は無いが、最低限の回復責務は負うべきだろう。同時に「ユーザの責任範囲」も明示するべきである。

そして、回復義務を負う以上、必然的に、自身の責任能力を明示する事が要求される。
つまり、匿名ないしそれに準じた形式でのソフト公開(配布だけを含む)は、最早許される行為では無いと言えないだろうか?

但し、例外はある。
それは「直接実行不能なソース形態だけでの配布」である。
ソース形態であれば、実行前に「何をしないか」は、一応確認出来る。
また、一般人が「OKボタン連打」で使用することは出来ないので、「利用者の責任」も明確であり、それ故に、事前に支払われた「開発者の労力」の代償としての「開発者の免責」も許容されると云うのが個人的見解である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by miyuri (33181) on 2013年10月14日 11時12分 (#2476686) 日記

    有料のソフトウェア、そして全てのソフトウェアの足を引っ張っているのが、最大の害悪だと思うよ。

    • by BIWYFI (11941) on 2013年10月14日 19時15分 (#2476821) 日記

      このコメントの真意を理解しかねるので、実例で説明頂けますか?

      率直に言って、無料ソフトに実績で敗北するような開発体制のソフトが、順調に成長して健全に運営出来たとは思えません。

      あ、Windows添付のデグレード版についての意見なら、同意します。
      でも、あっちは、企業戦略的なものなので、単純な評価は危険かと。

      --
      -- Buy It When You Found It --
      親コメント
  • ソースを見たくなることがあるのは事実ですね。
  • 販売者であって製作者(ただでもってってもいいよ的になってるだけ)は別だと思うんだけど。

    てか、自主的に取得したものでやるのは真に自主責任だと思いますよ。
    # 著作権みたいに製造した瞬間に責任が発生するってもんじゃないし...
    自動的にセットアップされちゃうのは、まあちょっと微妙だけど、より上位(アプリ->OS->サービス)がうけるべきかな

    もし包括的にやりたいなら、保障のあるディストリやパッケージサービス(アプリ集として)、アプリを利用しましょうってことでしょう。

    # Webに上げてる折り紙の折り手順で手を切ったら、手順を上げてる側が悪いか?とか
    # その手順で折ってつくった箱で底が抜けたら、手順公開側が責を負うのか?とか
    # もし、「手作りの折り紙の箱ですよ、便利ですよ」と売る人がいたら、それは責があるだろうけど

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
    • ああ、0円で販売っていう形態が明確だったら、それは責があるかもですね。

      # ただ大概は売ってるわけじゃないだろうし、有価であっても販売契約で保障しかねる(たとえば古道具とか)はありうるけど...

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
    • by BIWYFI (11941) on 2013年10月14日 19時06分 (#2476818) 日記

      >てか、自主的に取得したものでやるのは真に自主責任だと思いますよ。

      この部分には同意。

      但し、「無料ソフトのインストール手段を教えるだけのアフェリサイト」は、存在を許すべきじゃ無いでしょう。
      特に、ライセンス条項を読ませずに「OK」を押す事を指示するような所は、詐欺罪かライセンス違反教唆で刑事罰に処すべきです。

      --
      -- Buy It When You Found It --
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 9時32分 (#2476655)

    サポート期間が終わったから後は知らね
    公開期間が終わったから後は知らね
    倒産したから後は知らね

    ですねw

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 10時23分 (#2476668)

    この問題、いまは製造・配布コストが実質0円のソフトにだけ発生しているようですけど、
    3Dプリンタなどが安価にひろまったら、
    「バイク用のブレーキ部品の設計図です。メーカーから買うと3万ぐらいしますが無料です。自己責任で」
    みたいな話が出てきて、社会問題になるでしょうねぇ。
    # すでに銃の部品で盛り上がったりしてますけど

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 11時18分 (#2476688)

    これがコモディティ化ということであるなら、実に情けない状況。
    馬鹿・ゴネ得の過保護は、愚民政策よりもためにならないと考えているので、賛同しかねる。
    # 自衛として「無限責任に同意する」ダイアログを出しておくべき時代なのかもな。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 11時34分 (#2476689)

    >ソース形態であれば、実行前に「何をしないか」は、一応確認出来る。
    理論的にはそうだけど数千万行もあるソースのみで公開したので責任はないっていう考え方は
    約定はあるけど小さい文字で読む気を失せさせる保険契約と何が違うのか、という気にはなる。

    あと全然関係ないけど、webサイトでhtml+javascript+cssで構成してるようなところなら
    ある意味ソースを公開してるという考え方もあるけど、それで(意図的かどうかは別として)
    クライアント側の脆弱性を突くようなサイトでもソースは見ればわかるんだから無問題って
    事になるとそれはそれで何か一般人の感性とはずいぶん違うものを感じたり。

    # で、nの適正値はいくつぐらいなんだ?

    • by Anonymous Coward

      徹底的に縮小化・難読化してあるともうかなり面倒ですしなぁ……
      また、昨今はフレームワーク全盛だから、ちゃんと動作を見るにはそっちまで含めて見ないといけないことも。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 13時30分 (#2476724)

    使わないと言う選択肢が等しく与えられています。
    ※勝手にインストールされるマルウェア除く

    あなたは自己の責任において、自由に選択することができます。
    選択肢があるから悪いと言うのは
    それこそ責任の放棄です。

    #管理者の立場だったら同情しますが…

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 13時58分 (#2476735)

    無償配布のソフトウェアと「フリーソフトウェア」「オープンソース」とどちらか明示しない書き出し。

    ちなみに、Acrobat Reader のクソな出来具合と解釈しました。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 17時57分 (#2476800)

    有料のソフトを買えばいい。

    終了。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 18時17分 (#2476804)

    プロプラ派
    >ユーザに対し一方的に無限責任を押し付けつつ、自身の完全な免責を要求するのは、少なくとも倫理的に許される行為では無いし、民法的にも既に許容されなくなりつつある。

    フリーソフトウェア財団(GNU GPLに関して良く聞かれる質問より)
    >フリーではないプログラムを公開するのは常に道徳的に堕落した所業ですが、法的にはあなたがそうすることについて何の障害もありません。

    • 念の為に、言って置くと、GPLの方向性は概ね同意するし、プロプラが良いなんて一言も言ってませんよ。

      GPLには、「有償でサポートを提供出来る」と明記されているでしょ?
      ソフトじゃなく、「サポート」を買うのが、現在では尤も好ましい方法じゃないでしょうか?

      20年前なら「サポートなんかで食えるか」って感じでしたが、FSFの理念がやっと通用する世の中になりつつあるように思うのですが。

      --
      -- Buy It When You Found It --
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年10月14日 21時45分 (#2476855)

    『近年のセキュリティ情勢を見るに』がどの状況のことを指しているかわからないけど、
    セキュリティの問題を無料ソフトの補償義務の問題にすり替えていない?

    近年はスマートフォン用OSやタブレット用OSを中心に、アプリケーションのパーミッションを明確に規定して、
    アプリケーションが必要以上にシステムに悪影響を与えないように制限する仕組みができている。
    ソースコードの公開なんかより、パーミッションの設定のほうが遥かにユーザにとって扱いやすく、セキュリティ対策として現実的で、実際に機能している。
    毎日何千万台ものスマートフォンがAndroidのような審査のほとんどないところから何千万件もアプリをダウンロードして実行してる。
    中にはもちろん安易にパーミッションを設定して、電話帳の中身を抜かれるような事件も起こっている。
    でも、セキュリティにまったく詳しくないユーザが多いわりに、セキュリティのトラブルの数は充分コントロールできていると思う。

    たとえ有料ソフトであっても、メーカが賠償を踏み倒したりする可能性もあるし、
    名前も聞いたこともないメーカーだったら信用できるかの判断も難しい。
    有料ソフトだけを使うというのは、損害を避けるためにはとても限定的な効果しかない。
    それに、情報流出のようなトラブルにおいては、損害を金銭で保障したところで問題が解決したとはいえない。

    無料ソフトを排除してユーザや開発者の自由を制限するというのなら、
    まずはそのようなセキュリティ対策が不可能であることを示してからでないと、無料ソフトを排除するような強硬な策はふさわしくないと思う。

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人生unstable -- あるハッカー

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