Bill Hatesの日記： フジテレビ系列2018年2月25日19時57分～21時54分放送「ニチファミ！|動画 2月25日|無念を晴らせ!密着!交通事故鑑定人 」のバイク事故の件

昨日放送のニチファミ！『無念を晴らせ！密着！交通事故鑑定人』という番組の感想。

冒頭の原付の右直死亡事故は遺族の推測以外に特に根拠がなく利害関係になさそうな証言者が２人もいるので被害妄想のように思えてしまうのですがどうして番組で取り上げちゃうのかな。遺族が必死に目撃者探しをしていたら原付は悪くないという目撃者が現れたそうなんですが話を聞こうと約束するものの無断キャンセルで連絡が取れなくなったそうで実在したのかどうか、実在したとしても虚言だったのではないかとか遺族を慰めてあげたかっただけじゃないのかとか。

その次のトラックに追突された大型バイクの死亡事故の著作権が怪しい動画がこちら。
こちらも遺族には申し訳ないですが追突したトラックのドライブレコーダーの映像をコマ送りで見る範囲では「自衛する運転を怠った結果」追突されたバイクの過失がかなり大きいと判断しました。
損害賠償で過失割合がバイク６：トラック４にされたのがされたのが不服だったようで「自身のキャリアや学識経験に基づいて専門的に意見を述べる立場の人物」という交通事故鑑定人に依頼。
追突されたバイクは車種は知りませんがアメリカンで保安基準を満たしてそうにない車両。
フロントフェンダーはないしスプリンガー・フロントフォークとかいう貧弱な上にブレーキをかけるとノーズリフトを起こしそうな危なげなフロントフォークの先に貧弱なドラムブレーキ。
後方視認性が悪そうなバックミラーに肩とほぼ同じ高さにあるハンドルのグリップ。
サイレンサーらしき物体が確認できない爆音出しそうなマフラー。
後方に国旗でも掲げるかのような謎の棒。
リアフェンダーがあるのかないのか分からないところに取り付けられた向きがおかしいナンバープレート。
リアサスペンションの存在は不明だけどリアはディスクブレーキ。
方向指示器を探しても見当たらないので被視認性が悪い方向指示器かも。
そしてヘルメットは原付に乗るのにも被りたくない半キャップみたいなの。
かなり心象が悪いのに片側2車線道路の左側車線の右端をノロノロ走行、交差点進入直前に右側車線に瞬間的には移っています。画像が粗いので方向指示器を出していたのかブレーキランプが点灯したのかはわかりませんが、右側車線から左折しています。
番組ではトラックの運転手が「バイクが不必要に大回りで左折したため追突した」と証言したそうですが、「右側に車線変更した直後に左折した」と証言しなかったのは咄嗟の出来事でしっかり記憶できなかったからでしょうか。

「自身のキャリアや学識経験に基づいて専門的に意見を述べる立場の人物」なのに大型バイクでは交差点を大回りしなければいけないと思い込んでいた交通事故鑑定人のお粗末さ。
新東京自動車教習所副管理者の横川亘さんに「道路形状に合わせて速度を落として小さく回りなさい」と指導していると指摘され番組中で一度「大型バイクでも小さく曲がれることが判明」と修正するものの、のちに交差点の手前が右しょんべんカーブなので次に大きく左折するには大回りしなければいけないと意味がわからないことを言い出します。
バイクで大回りしなければいけないようでは大型トラックとか曲がれないだろうとしか思えないのですが、大回りする必要があったという話はすぐに消えてしまうので強調した意味がまったく理解できません。

そして交通事故鑑定人は証拠としてトラックから提出されたわずか15秒のドライブレコーダーの動画と右カーブで車道より大回りになる歩道で適当に実測したらしい距離から驚愕の事実を発見します。
トラックは法定速度区間らしい60km/h制限の道路を117km/hで爆走、そこからなぜか66km/hまで急減速、そして93km/hまで急加速、交差点に83km/hで進入し追突だそうで。
免許持ってれば前方ほぼオールクリアの状況でそんな運転をするわけがないと判断できそうなものですし動画から急な加減速が確認できるわけでもありませんっていうかどんだけ無駄に高性能なトラックなのかと。もうね（）
そしてガラスに映ったマジックか何かペンのようなものが動いたタイミングでブレーキをかけたと判断し、それだけでバイクに気付いていなかったと決めつけます。あのね、右側車線に移った直後に左折するとは考えない運転手がいても不思議はないだろうと。

次の再現CGでも交差点進入直前に右側車線に移ってから左折になっているわけですが、これじゃ追突してくださいとお願いしているというかトラックに被せに行ってるというか。

とはいうもののトラックは結構速度超過はしていたようですし、珍走を左側からスルーするにしても速度を十分に落とすべきでした。
自称専門家が意見書を出した結果バイク６：トラック４の過失割合がバイク３：トラック７になってご両親満足めでたしめでたしだそうで。

当初の６：４が無茶苦茶だったわけですが、トラックに対して交通弱者のバイクが追突されたにもかかわらず過失が３割もあるってのはバイクの運転がダメすぎたとしか思えないんですけど。
普通に左車線の真ん中からやや左あたりを走行し、交差点の十分手前で速度を落としながら左に寄ってからゆっくり左折すれば起きなかった可能性が高い事故ですよね。
原二に乗るには中型限定自動二輪でも十分だったしこれからも原二しか乗らないだろうから自分には大型免許は必要ないんですけれども、珍走になりそうな人物に安易に大型免許を与えちゃダメなんじゃないでしょうか。
警察も見た目で珍走はどんどん取り締まっちゃった方が事故を減らせていいと思います。

最後に疑問を感じたんですが任意保険に入ってなかったんでしょうか。保険屋が入っていれば最初からバイク２：トラック８あたりで話がついてたような。
交通事故鑑定人への依頼料が任意保険何ヶ月分に相当するのか見当がつきませんが保険の話は出なかったのは謎です。