Bill Hatesの日記: 映画『ハンターキラー 潜航せよ』を見た 7
日記 by
Bill Hates
以前「空母いびき』だかなんだか日本の映画がクソだったと日記に書いたら教えてもらった映画『ハンターキラー 潜航せよ』(吹替版)を見た。冒頭はつまらなさそうだったが、最後はまあおもしろかった。どことなく『レッド・オクトーバーを追え!』っぽいのはパクリとか模倣とかじゃなく様式に敬意を評したのだと思っていたのだが、ウィキペディアには「陰鬱な雰囲気のアクション映画になっている。そのおざなりなストーリー展開は他の作品で何回も展開されたものをなぞっている」と評価されたと書かれている。
どっちかというとこの映画では潜水艦の中が明るすぎるように思ったのだが、潜水艦の中が暗くて何が悪いのかさっぱりわからん。しかし明るいのを期待する人も世の中にはいるということだろうか。その論表をした人は潜水艦の映画が嫌いだというのと『ローレライ』と『真夏のオリオン』は見ていないというのはよくわかった。
ミッションは成功するんだろと思いながら見てても「ああしょーもね」とか「ふざけんなよ」とかあまり思わずにドキドキさせられたのだがそれで何か問題があるというのだろうか。物語の鍵になる救命艇は実際には計画されたものの開発中止になったそうなので実際にはできない作戦だったことになるのだが、無敵の沈黙オヤジが乗り込んだF-117 に似たへんてこ飛行機を思えばずっと現実的だ。
しかしなんだ、アマゾンの説明に「ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜“ハンターキラー”は捜索に向かった先で」とあるが「ジョー・グラス艦長率いる“ハンターキラー”(攻撃型潜水艦)アーカンソーは捜索に向かった先で」だろ。映画を見てないのか理解できてないのかどっちだよ。
艦内の照明 (スコア:1)
【公式】『ハンターキラー 潜航せよ』4.12(金)公開/潜水艦内部に迫る特別映像 - YouTube [youtube.com]
米海軍も協力しているようですので、潜水艦内の明かるさが分からなかったという可能性は低そうな気がします。
実際に最近の潜水艦は明るいという可能性が一つ。映画「トップガン」では俳優の顔が分からなくなるので本来付けているはずの酸素マスクとバイザー外して撮影したという話もあったかと思いますので、「ハンターキラー 潜航せよ」で潜水艦の中が明るいのもそういう理由である可能性も。
Re:艦内の照明 (スコア:1)
ミリタリーチャネル [youtube.com]では艦橋の照明だけ暗く映ってましたね。魚雷発射室等の作業エリアは明るかったです。
Re:艦内の照明 (スコア:1)
魚雷の色は忠実に再現されてた感じですね。魚雷が棚から落ちる事故は起きそうな感じはしなかったので脚色でしょうか。
原作者は元潜水艦艦長 (スコア:1)
でしょうね、何もかもを忠実に作っていたらそもそもドラマチックにできないでしょうし。
映画のシーンとは直接は関係ないと思いますが、
原作は元原子力潜水艦艦長が書いているので其れなりにリアルな設定なのでしょう。
でも艦長だったのはロサンゼルス級らしいので描写はちょっと古いのかもしれないし、
何しろ潜水艦なのでだいたい機密事項でホントのところは開示できないに違いないと思います。
映画の潜水艦の挙動や魚雷ホーミングやその軌道、モニター表示はドラマチックに演出しているんだろうなぁ、たぶん。
Re: (スコア:0)
思うところは色々あるが実物を参考にしたからリアルになっているはずだという発想には同意できない。
客受けを気にした娯楽作品だからね。龍馬がゆくをよんで坂本龍馬はとか言い出すようなもの。
そらもう (スコア:0)
「ロシアでクーデターが起きて、向こうの大統領をアメリカが救い出す」ってストーリーで、軍事スリラーというより
ファンタジーのジャンルに区別すべきじゃねとか思う。
潜水艦内の照明が暗いのは、潜望鏡が光学式で、外光をそのまま鏡とレンズで艦内に導いて覗いていた時代ならつゆ知らず、
電子式になっていくらでも増感できるようになった今、無意味に艦内を暗くしておく必要も無かろう
(原潜とか電力使い放題だろうし)と思うのだが、実際のところどうなのだろう。
Re:そらもう (スコア:1)
潜水艦だと灯り漏れも気にしなくていいし原潜ならバッテリー残量も気にしなくていいのか。だと海上自衛隊の護衛艦やディーゼル潜水艦よりもかなり明るいのかも。
海ではなく陸の話ですが、陸上自衛隊の74式戦車は夜間は灯り漏れ防止で車内は照明なしで行動すると隊員さんから聞きました。
第二次大戦時のドイツのエース級戦車長は戦車から僅かに漏れる灯りの違いで敵味方を識別し夜戦で大活躍したのだとか。『戦火の勇気』という映画では湾岸戦争での夜戦で米軍のM60戦車(多分)が味方を誤射するシーンがあったのですが、車内がどの程度の明るさに描かれていたのか忘れてしまいました。