Brujoの日記: Finger print of "Nagual"
知人の一人が「感受性」の強い人だったということを昨日知る。
もっとも、彼女は五官で感じるのではないらしい。
「あまり他人にはなすべきではない」
と言ったが、似た世界を知る人間に出会えてうれしいらしい。
世界は同じではない。孤独は自由とよりそう影なのだ。
内心の歓喜は私も感じはするが、それが落とし穴でもある。
こんな感性は特別な力というわけではないのだよ。
誰も口にしないか、忘れているだけ。
私はゆっくりと思い出しているだけ。
意図的に「退行」の道を今はたどっているのだ。
騒がしい夜。
犬はひっきりなしに吠えつづけ、深夜にも拘わらずカラスが飛び交う。
カラスは昼間の属性だと思った。夜に鳴くカラスの告げる兆しは何だ。
数日前から眠れない。というより、眠りの質が変わったようだ。
体は休んでいる。昼間に睡眠不足は感じない。
寝床に入ると胃のあたりに軽い痛みを感じる。
これを軽減するのは簡単だ。
居心地のいい姿勢になって、呼吸を整えるだけ。
そして意思を蓄えて目を閉じる。
自分の口にくわえたタバコが見えた。それが、あの世界でも自分に
属するもので、自分が手にとって向きを変えたりできるものだと
言うことが判った。一瞬の衝撃にすぐ目覚めたが、それで充分だ。
目を閉じたときに見えるビジョンは、存在感や現れ方に明確な差が
あることに気づく。周囲を取り囲むように突然現れる漠然としたもの、
閉ざされた視界の闇のトンネルの中の向こうに見える明確なもの。
後者はある程度制御できる。前者は普通「夢を見る」として知覚
される光景だ。この光景を後者の制御可能なビジョンと同様に知覚
できるようにすることを試みている。
数日前に、一行ずつ流れる~ちょうど映画「マトリクス」のシーンの
ような感じで~「活字の川」が現れていた。目を閉じると、必ず
目の下半分あたりに幅狭く流れる。やがて目を開けているときも、
視界を転じたときなどに一瞬現れたりしたが、その後止んでいた。
その意味を考えていたが、見えなくなったのでそれ以上追求して
いなかった。このビジョンは後者に属する。
開かれた本が現れた。図版を交えたページ。
図版にはキャプションが書かれている。
「ナワールの指紋」
とある。前者のビジョン「普通の夢」だった。
ビジョンの中のその図版に意識を集めた。その図版につけられた
説明から、これは意味のあるものだと思ったから。
これを明確に記憶しようと操作しようと思った。平板な夢の光景の
中から、その絵だけがスクラップブックに貼り付けるために切り
取られるかのように、急激なリアリティを伴いながら、浮かび上がり
意識が受動的に夢を見る睡眠の状態から覚醒した時の状態に変化した。
夢の中から切り取られたビジョンの部分も同様に漠然としたものでは
なく、リアルな画像に変わる。
そのモノクロの図版を明確に記憶している。まれに見る「変体紋」
の一種だ。つまり、指紋がない。代わりに点上の模様が均一にある。
指の関節2つ分ほどの長い傷が指の腹の右側を貫いている。
これ自身には意味が無いだろう。エクササイズのテーマとして現れた
だけではないかと思う。
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