ChaldeaGeckoの日記: 英文学者の小田島恒志っちはダジャレ力だけでなくいろいろ足りないのです
今日の毎日新聞夕刊の、英文学者の小田島恒志氏のコラム
思い出のコンプレックス
「ミセス・クライン」(N・ライト作)は精神分析家のメラニー・クラインが、長くロンドンの家を空けるため、留守を頼んだ若い心理学者ポーラにあれこれ指示をしているところから始まる。犬はペットホテルに預けた、新聞は止めた……とリストを確認しながら、こう言う……「サニーは娘に預けた。サニーっていうのはうちの車の名前、サンビームだからサニー。どうとってくれてもいいけど……」。これが訳せない。
メラニー・クラインはフロイトの後継者の一人で特に児童分析の先駆者である。そのため、まるで実験材料のように育てられた娘メリッタ、息子ハンスとの間にあつれきがある。今、そのハンスが急逝したために、ブダペストでの葬儀に駆け付けるところだったのだ。
メラニーが出かけた後、やはり精神分析医になっているメリッタがやってきて、同業者仲間でもあるポーラと話していると、突然メラニーが帰ってくる。そして、長年のあつれきをうかがわせる議論が展開することになる。
訳せなかったのは、「サニー(Sunny)」の含意だ。これは、スペルこそ違うがSonny(坊や・息子)と同じ発音である。車をこう呼んでいることを「どうとってくれてもいいけど」と言っているわけだ。精神分析家同士の会話だけに、深い。
しかも、日本にはサニーという日産の車もあるから余計ややこしくなる。学生時代、初めてロンドンへ行ったとき、「日本から来た」と言ったら「今、ロンドン中をジャパニーズ兄さんが走っているよ」と言われてびっくりしたことを思い出した。「兄さん」じゃなく「日産」と言っていたらしい。(全文)
〇ビっちは一瞬で「サン坊や」が出てくるのです。柳瀬先生もきっとそうなのです。
サン坊やは娘に預けた。サン坊やっていうのはうちの車の名前、サンビームだからサン坊や。どうとってくれてもいいけど……
パーペキなのです。
小田島恒志っちが
これは、スペルこそ違うがSonny(坊や・息子)と同じ発音である。
よくご存じなのに「サン坊や」が出てこないのはバカだからなのです。自分の愛車に親しく語りかけた経験がなく、対立概念としてしかとらえられないからなのです。
車をこう呼んでいることを「どうとってくれてもいいけど」と言っているわけだ。精神分析家同士の会話だけに、深い。
別に深くもなんともないのです。
バカが金をもらってコラムを書き、バカが金をもらって編集し、バカが金を払って読む共感の輪、それが新聞なのです。しかしそこにあるのは対立だけで、親しみはないのです。
犬はペットホテルに預けた、新聞は止めた……
1882年生まれのメラニーっちは長女メリッタっちを1904年に、長男ハンスっちは1907年に、次男エーリッヒっちを1914年に産んでいるのです。メラニーっちがロンドンに定住したのは1926年なのです。
Melanie Klein was the subject of a 1988 play by Nicholas Wright, entitled Mrs. Klein. Set in London in 1934, the play involves a conflict between Melanie Klein and her daughter Melitta Schmideberg, after the death of Melanie's son Hans Klein. The depiction of Melanie Klein is quite unfavorable: the play suggests that Hans' death was a suicide and also reveals that Klein had analysed these two children. In the original production at the Cottesloe Theatre in London, Gillian Barge played Melanie Klein, with Zoë Wanamaker and Francesca Annis playing the supporting roles. In the 1995 New York revival of the play, Melanie Klein was played by Uta Hagen, who described Melanie Klein as a role that she was meant to play.[9] The play was broadcast on the British radio station BBC 4 in 2008 and revived at the Almeida Theatre in London in October 2009 with Clare Higgins as Melanie Klein.
1934年にハンスっちがアルプスで27歳で死んだときはメラニーっち52歳、メリッタっち30歳なのです。エーリッヒっちは20歳なのです。小田島恒志っちはガン無視しているが、サニーはエーリッヒっちのことじゃないのか?というまっとうな疑問が湧くのです。
Melanie Klein
Although Klein's son, Erich, and her daughter, Melitta, had joined her in London it was her eldest son, Hans' death in the Alps in 1934, aged twenty-seven, that was another in a string of personal tragedies for Klein.
メラニー、メリッタ、エーリッヒはロンドンで三人で暮らしていて、ハンスだけが一人ブダペストにいたが、自殺してしまったのです。メラニーはエーリッヒをメリッタに預けて、自分は一人で葬儀に向かったのです。
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