ChaldeaGeckoの日記: 対称性の破れと意識 3
- 意識体験が脳内情報にすぎないものからビビッドなイメージを作り出せるのは、情報処理の過程を逆行して主観が感じているだけだワン
- 意識(主観)は「主観は存在する」という意味で情報論的に特異だワン
- 量子力学を時間反転すると粒子と反粒子が入れ替わるワン。反粒子では時間は逆に流れるというファインマン=シュテュッケルベルグ解釈もあるワン
- 弱い相互作用では物質と反物質に対して作用が異なり、CP対称性が破られているワン。CPT対称性を維持するかぎり、このことはT対称性(時間反転対称性)の破れを意味すワン
- T対称性の破れにおいては、情報論的な特異点、つまり無から情報が生まれる点があらわれるワン
- 自発的対称性の破れにおいても、情報論的な特異点があらわれるワン
- 意識を生み出すのはT対称性や自発的対称性の破れだと思われるが、どれがどう寄与するのかはわからないワン
- 意識と物質はおなじものの見えかたの違いでしかなく、おなじ物理法則で発展するが、「主観側から見た物理法則」の形を科学的に知ることはできないワン
「(情報処理の効率面から)意識過程は物理過程の時間反転である」「主観は存在する、という情報論的な特異性」が振り出しだが、量子力学を時間反転すると粒子と反粒子が入れ替わる、反物質では時間が逆向きに流れるという解釈がある、弱い相互作用は物質と反物質で作用が異なる、それはCP対称性の破れであり、CPT対称性を維持するかぎりはT対称性(時間反転対称性)が破れるなど、都合のいい話がでてきたワン。T対称性がやぶれると情報論的な特異点になるワン。
既知の物理法則、一般相対性理論と場の量子論はどちらも時間反転対称であり、いたるところで微分可能だワン(一般相対性理論は大質量が特異点を生むが、それはさておくワン)。
しかし意識体験では時間は一方向に流れるワン。犬っちは
- 物理過程と意識の流れはおなじ時空を反対方向の時空の矢で見ている
- 時空にはあちこちに特異点があり、片方の時間の矢からはそこで情報が失われるように、もう片方からは情報が無から湧いて出るように見える
- 無から情報が湧いて出る(ように見える)ときに、主観的な意識というのがあらわれる
と考えるワン。ペンローズなどとは違って、波動関数の収束と意識を結び付けたりはせず、未知の物理法則が作る特異点に意識の由来を求めるワン。
時空は4次元多様体であり、メタ物理学的な観測者がどちらの方向から眺めているかだけの違いでしかないから、物理法則にしたがった脳の情報処理を反対側から見ているのが意識の流れだワン。そのメタ物理学的な観測者と無から湧きだす情報は等価なものだから、ある時間の矢から見た宇宙全体の場を、反対の時間の矢から見た場が観測しているワン。そうなるとどちらが観測者なのかも意味がなく、おたがい反対方向に進む時間の矢の存在そのものが意識の由来になるワン。正負の時間の矢が対生成したのがはじまりだワン。可逆な系を二つの非可逆な見せ方にするのだから、観測は本質的に非可逆なものであり、それがダイナミズムを生むワン。個人の意識は星のように孤立して感じられるだけだワン。
時間反転不変性(T対称性)のかわりに、CPT不変性を考えるワン。
CPT対称性によると、 我々の宇宙の"鏡像" —すべての物体の位置が虚数平面で反射され(パリティ反転に対応する)、すべて運動量が反転し(時間反転に対応する)、そしてすべての物質が反物質に置き換えられた(チャージ反転に対応する)鏡像宇宙— はわれわれの宇宙と全く同じ物理法則によって発展していくであろう、ということが示唆される。CPT変換はわれわれの宇宙をその"鏡像"へと変換し、その逆もまた行う。CPT対称性は物理法則の基本的な性質として認識されている。
この対称性を保存するためには、C, P, Tのうちどの二つの要素の組み合わせでの破れ(例えばCP)は三つ目の要素(T)の破れも必然的に伴わなければならない。実際、数学的にこれら(例えばCP対称性の破れとT対称性の破れ)は同等である。このように、T対称性の破れは、専らCP対称性の破れとして言及される。
この宇宙だけではT対称性が破れているが、それはCP対称性の破れが補い、打ち消し合ってCPT不変だワン。ファインマン=シュテュッケルベルグ解釈では、反粒子は時間を逆向きにすすむらしいので、犬っちはこのT対称性の破れを意識の由来にしている、ということになるワン。
弱測定を考えるワン。これやこれ。SF的なところだけコピペすると
アハラノフはこれを宇宙全体に一般化し、宇宙の始状態と終状態によりただ一つの宇宙が選択され実現していると考えた。
これは宇宙が量子的な重ね合わせ状態にあり、実現可能性がある無数の宇宙が並行して存在すると考える、エヴェレットの多世界解釈による宇宙観と対立する考えである。
量子力学の時間発展はユニタリー的だから、それだけだと始状態と終状態はなめらかにつながっていて、等価な情報を変形したものにすぎないワン。情報といっても物質や電磁波などに乗っているのだから、宇宙全体として等価だとしても局所性があるからおなじものだとは言えないワン。しかしT対称性が破れていれば、おそらくそこは特異点としてざらざらしたものになるワン。
T対称とは、x-t平面を考えたときに、任意の円積分が0になることだワン。円内に特異点があれば、円積分は0にならないワン。弱い相互作用でCP対称性が破れるような積分をすれば、どこかでT対称性が破れるような積分になってるはずだワン。
この宇宙の真の姿は不可分な(物質+意識)の世界であり、物質というのが捏造にすぎなくても、二つ合わせれば元通りになるよう意識も捏造すればいいワン。この世界の物質が鏡像世界で意識になるのだとしても、それだけだとたんにおたがい反転しているという意味しかないワン。
ほしいのは物質と意識の、なるべくリッチな意味をもつ分割と足し合わせかただワン。これは「物質」「意識」といったことばの使い方に依存しているワン。つまり、すべてのことがらについて、「これは物質(物理)であるor意識である」を明確にしてからでないと、なにも考えられないワン。犬っちはさしあたって「意識」を「主観の対象にできるものすべて」、「物質」を「それ以外のもの、主観が要請する仮定のすべて」とするワン。意識も物質もおなじ物理法則にしたがっているという仮定もあるワン。だから物質を主観的に体験しているのが意識であり、星みたいに孤立した部分が個人の意識だワン。そして体験を支えるのがなんらかの情報だワン。
特異点は物理的なものというより、情報論的なものだワン。自発的対称性の破れは、完全に物理法則にしたがっており特異点ではないが、情報論的には無から有を生じている特異点だとしか言えないワン。
主観は「主観は存在する」という意味において、まさに特異点だワン。したがってこの宇宙の情報論的な特異点を意識の由来とするのは自然だワン。しかし主観を還元的に考えることはできないから、主観の科学は不可能だワン。
老婆心 (スコア:0)
最近とんと見なくなったトンデモ現代物理学解釈すばらしい
網羅性もなかなか、いずれ総集編をおねがいしたい
さて同業の方へのアドバイス
この手の我田引水、牽強付会をしたければブルーバックスや単行の解説書ではコスパが悪い
Newtonや日経サイエンス、先年お亡くなりのパリティあたりで特集や別冊を調べれば効率的にそれっぽい単語を仕入れられる
注意すべきは数理科学の臨時別冊で、タイトルだけ見て買うと泣くことになる
知の欺瞞 (スコア:0)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%80%8C%E7%9F%A5%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%... [wikipedia.org]
なるほどねぇ。