ChaldeaGeckoの日記: マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
日記 by
ChaldeaGecko
プルースト『失われた時を求めて』第1篇「スワン家のほうへ」の出だし
Longtemps, je me suis couché de bonne heure. Parfois, à peine ma bougie éteinte, mes yeux se fermaient si vite que je n'avais pas le temps de me dire: «Je m'endors.»
長い間、私はまだ早い時間から床に就いた。ときどき、蝋燭が消えたか消えぬうちに「ああこれで眠るんだ」と思う間もなく急に瞼がふさがってしまうこともあった。(光文社古典新訳文庫、高遠弘美訳)
bonne heureが「早い時間」と訳されていますが
bonne f (plural bonnes)
maid
なので、「メイドの時間」とも読めます。そうするとつづく文の「蝋燭が消えたか消えぬうちに」は、「お〇ん〇んが射〇したかしないうちに」という意味になります。
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