ChaldeaGeckoの日記: 片岡義男氏と鴻巣友季子氏もゴミ訳者なのです:頭の悪いやつほど皮肉が好き
https://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2015/01/10/233301
冒頭部分も随分違っていて片岡訳が『金運に恵まれた独身の男は奥さんを欲しがるはずだとは、世の中の誰もが認めるところだ。』、鴻巣訳が『世間一般にきまりきったことで、男は独り身で財産があるとなれば、さあ、あとは妻を娶らなくては、という話になる』となっている。ちなみに原文は『It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife.』となっている。面白いのはtruthの扱いで二人共真相とか真実とかいう言葉は使っていないところだ。鴻巣さんはこの点について「真相」であるならばuniversallyやacknowledgeされているとわざわざ強調される必要はないだろうとしている。
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』の出だしの文なのですが
It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife.
まず、真実は人の知るところにはないというのが常識なのです。このセンテンスはそのまれな例外について書いてあるのです。したがってtruthを「真実」と訳す必要があります。
つぎに、fortuneは「運命の女神フォルトゥーナ 」なのです。よい運命も悪い運命もあるから、ここではa good fortuneとよいほうに限定しています。fortuneにはdestinyと同時にluckという意味があり、この多義性が本質なのです。
この文は
in posession of / a good fortune
in want of / a wife
という対応になっています。妻と幸運の女神様が等しいのです。よい運命と幸運がよい妻を娶らせ、女神様が現実のものになるという意味です。
このfortuneは著者のひっかけです。
It is a truth universally acknowledged,
広く知られている真実なのに、素直に読めないやつはバカということです。片岡義男氏も鴻巣友季子氏も「金運」「財産」などと、見事にひっかかっています。頭の悪いやつほど皮肉が好きという好例です。
a single man in possession of a good fortune,
must be in want of a wife.
このpossessやwantの主語は
a single man who possesses a good fortune,
must want a wife
a single man who is possessed by a good fortune,
must be wanted by a wife
とどちらにも解釈できるのです。というか、ハードボイルドな男は美女の所有物というのが自然なのです。
これは広く知られている真実である。幸運にある独身男は、妻の求めを定めとする。
こんなところでしょうか。
片岡義男氏と鴻巣友季子氏もゴミ訳者なのです More ログイン