El-ahrairahの日記: Hell
日記 by
El-ahrairah
本当に優しい人だった。
どんな酷いことをされても戻ってきてくれた。
自身と他者の幸福への願望だけが彼女を動かしていた。
思慮深いというよりは只々純粋だった。
だがその優しさの源であろう彼女の幸せが妬ましかった。
自身の幸福追求に邁進する彼女の姿勢が時折疎ましかった。
どうして自分はあの人にあんな酷いことができたのだろう
この人の幸せを願わずにはいられないと思っていた。
だがそれすらも自己欺瞞だった。歪みきった自意識。
とことん自分のことしか考えられぬという病。
泣くこともできない。
死んでしまえ、と思う。
だがそれは許されない。
この世で苦しみ抜くことが私への報いなのだろう。
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