FaultyDogの日記: 増税期待
ここで言う「期待」ってのは、日常の意味とちょっと違う。将来、それが起こりそうだという 予想の事。それが良い事であれ、悪い事であれ。
「伽藍とバザール」や「ハロウィーン文書」の翻訳で有名な(今はもう、通じないかな?) 山形さんのページを、 今更ながら端から読んでいる。分量がスゴイんだ、これが。その中に ある「Paul Krugman 論文翻訳」 にある日本のバブル後の不況についての話。中でも 「日本の景気回復にはインフレ期待を!」 って話から、少し前に思いついた事。
日本が不況から抜け出せないのは、「増税期待」もその一因かも。
つまり、「この先増税があって生活が苦しくなるかも」っていう (漠然とした)不安があり、そのために各種のバラマキ政策が 一向に効果を発揮しないんじゃないかって事。
その思いを強くしたのは去年の年末だった。街頭インタビューで、
なんとか手当てについてどこかの主婦が答えていた。
「もらったら? 貯金します。だって増税があるかもしれないでしょ」。
1 匹の G の後ろには 30 匹の・・・、元へ。一人の主婦の後ろには
おそらく数千から数万の同じ思いの主婦が。
思い出してみると、間接税の導入時にこういう話は一杯流れていた。
曰く、「税金の引き上げは税率って言う数字をいじるだけだから簡単」。
曰く、「導入済みの国では 十数パーセントが普通だから、いずれ日本もそうなる」。
と、言った具合。
つまり、 消費税 が 上がる事への不安が問題なんである。
では、どうするか。
上記強調部に注目。
「消費税」については、これをやめて所得税なりの直接税のみに戻してしまえば良い。 逆累進性もなくなって、庶民に優しい税制になる。
もう一つ、「上がる」については、「もうこれ以上上がらない」と思える様に
すれば良い。どうやって?
上限まで上げ切れば良い。20% とか、30% とか。
いや、いっそ 100% とかに(切りの良い所で)。
いや、プログラマって 奴はって ヤツなんで、あまり本気にしない様に。(でも、ちょっと本気)
6/27 追加
その山形さんはどこかで「景気刺激の為に増税予告を」みたいな話を していたと思う。該当ページがみつからないけど。
つまり、駆け込み需要の効果を狙っているんだろう。最近でもエコポイントとやら が 3 月末で終わるとかさんざんあおってた。あれと同じだよね。で、4 月からは 新しい(あんまり変わらない)制度で再開、と。
この手を援用できると思う。例えば、「今後 10 年かけて、毎年 1% ずつ上げて行きます」 ってアナウンスするとか。
少なくとも、「増税が何時来るか」って不安は無くなるし、予定も立てられる。 税率の切り替え時期には駆け込み需要も発生するだろう。
増税が来る事には変わりは無い。だけど、時間的、量的に定量的な話に 変わる事で、つまり敵が明確になる事で、対処もまた明確になる。 それこそ「予定として組み込める」くらいに。