FragileMoonの日記: 「お金が余ったら寄付したい」の欺瞞 10
日記 by
FragileMoon
こういう発言をするということは、今、お金は余っていない。
だから寄付していない。
たとえお金が余っても、将来のために貯金する必要があるので余らない。
収入が増えると、生活水準が上がるのでお金は余らない。
さらに収入が増えると、上がった生活水準に応じて将来の蓄えも多く要るため、余らない。
さらに稼ぎ、生活に費やせないほどお金が手に入っても、資産運用の元金にしたり、起業のために蓄えたりするので余らない。
寄付したくなるほどお金が余ることは、永遠にない。
これを解決するのは簡単。
所得税や相続税を厳しくする代わりに、学術・福祉・医療といった分野に対する寄付金額に応じた税制上の優遇措置を設ければいい。
そうすれば、所得に応じて、自分の好きな分野に寄付するようになる。
でも、この制度は簡単だけども絶対に実現はしない。
なぜなら、一回税金として徴収し、政府を通してばら撒かないと、政治家や官僚に権力がいかないから。
そして法案を作ってそれを通すのは彼らだから。
結論。
「お金が余ったら寄付したい」と言っている人は、絶対に寄付しない。
そんなに単純じゃないよ! (スコア:1, すばらしい洞察)
>なぜなら、一回税金として徴収し、政府を通してばら撒かないと、政治家や官僚に権力がいかないから。
民衆には人気の意見でしょうが、正しくないです。
「人気投票」だとバランスを取るのが難しいからです。
なお「バランスは税金から入れればいいがな」ということであれば、単なる増税です。
それはそれで有りかもしれないけど、民衆は「勝手に潰れれば?」を選択するでしょう。
Re:そんなに単純じゃないよ! (スコア:1)
選挙が完全に民意を反映するならそうかもね。
実際には政策パッケージによる選択制になってるから、チキンレース状態。
支持母体に有利な政策を中心に打ち出しながら、
ついでに浮動票のご機嫌取りで票の上積みをしに行く仕組み。
誰かが完全人気取り作戦で支持母体持ちの人を圧倒しないと
支持母体もちの人は全力で人気取りに来てくれない。
その上で官僚制度に頼らずに法案を自前で作成、議会を通さないといけない。
理想はともかく、事実上は無理じゃないかなぁ。
理屈がどれほど綺麗でも、絶対に変わらない部分なんだよね~。
国家の基本は富の再分配 (スコア:0)
だから単純にお役人の利益の為に税で取るわけじゃない。
資本家が金の力で不平等な圧力を掛ける事防ぐのが大きな役割。
資本家が資本か足りえる理由はひとえに「収支がプラス」である事に尽きる。
経済の流通の効率を考慮すれば当然効率が悪く足を引っ張る。
だから例えば、法人税をかけて利益の一部を掠め取り労働者へのセーフティネット等に使う。
で、法人税が充分に高額であればどうなるか、というと、企業は利益を持っていても税で持っていかれるだけ。
だから政府にくれてやる位なら労働者や下請けの身内に還元させるなり設備投資して目減りさせる。
法人税を下げれば、それをそのまま活用した方が良くなり経済は停滞する。と。
Re:国家の基本は富の再分配 (スコア:1)
うーん、独占的国家という発想から考えるとそうかもね。
でも現代は、国家すらマルチプレイヤーの一員でしかない。
つまり、国家の戦略が単純に結果にハネない。
他の国家との相対的な位置関係によって結果が変わってくる。
そう考えると、話はあんまり単純じゃないと思うよ。
効用逓減 (スコア:0)
年収500万のときは自分でも考えもしなかったことだけど、年収2000万になると
タクシー乗ったときに「おつりは結構です」って言うようになるんだよ。
もし年収がもう1000万増えたら、たぶん100万/年出して某オーケストラの賛助会員になると思う。
で、資産が何千億もあったら、きっと学校かオーケストラかプラネタリウムかに金出すね。自分の食い扶持100億くらいは安全に残しといて。
ビルゲーツとかそういう心境なんじゃないかな。
自分とは桁が5つも6つも違う額を慈善団体に使ってるわけだが、
それを偉いとも思わんし、偽善だとも思わん。
Re:効用逓減 (スコア:1)
確かに、今の価値基準・今の生活のまま、一度に年収が1000万増えると、そういう行動になる可能性はあるね。
でもじわじわ増えたらどうなるの?
100万増えた。生活のランクが少し上がる。
100万増えた。生活のランクに応じて貯金も増やさないと、生活ランク減るよね。貯金に。
100万増えた。稼ぐようになると夜の付き合いも増えてくるし、毎晩の酒代に消えちゃうね。
100万増えた。これだけ稼げるようになると異性も放っておかないよね。
100万増えた。少しは親孝行もしておきたいよね。
100万増えた。夜の遊びも派手にできるから楽しい時期。
100万増えた。最新の機器も好奇心のまま買い放題だね。
100万増えた。車でも、オーディオでも、映画でも、お金がかかる趣味に踏み込めるよ。
100万増えた。男の子ならトロフィーワイフがもらえる年収だよ。
100万増えた。結婚を考えるなら子供の養育費用も考えないとね。
100万増えた。子供の将来を考えたら貯金しないと。
…。
…いつ寄付するんだろう?
日本では、「寄付」という行動の優先順位ってすごく低いよ。
今寄付していない人が、徐々に年収を増やして行って、寄付に至る、ってのはまずない。
だから、今お金が無いから寄付しない、って人は、死ぬまで寄付しない。
あと、アメリカは寄付すると税制上お得じゃなかったっけ?
寄付文化。
だからゲイツ先生の行動を日本の基準で考えちゃうのはどうかな。
Re: (スコア:0)
タクシーの運転手につり銭やるなんて考えもしなかったときから、
今の年収にいきなりあがったわけじゃない。
が、今私はタクシー乗って「おつりはけっこう」とやってる。
それから、なにかに寄付をすることを善だとして、
寄付をしない人を非難か軽蔑かしているようだけど、
それもおかしいと思う。
オーケストラの協会員とかになって年に数万程度の金をはらう。
メリットはほとんど何もない。まぁ寄付だ。
それって「善」なのか? 単にそれが好きだから金を出してるだけじゃない。
というわけで、私の主張は2点。
ひとつの財を多く持つと一単位あたりの効用は逓減する。
金持ちにとって1万円は貧乏人の1万円より価値が低い。
そもそも寄付をしたほうが「よい」理由などない。
寄付だって「利己的な」行為のひとつに過ぎない。
Re:効用逓減 (スコア:1)
あ、いえいえ、善悪とか利己的とかそういうの関係ないです。
そういう観点のお話だったらたぶんあなたと私は同じ物体を違う方向から見ているだけ。
同床異夢、ぶつかりようがありません。
「お金があったら寄付する」って言っても「寄付しない」って言っても結果は同じなんだから、ロジカルに同値。
でもつい前者で表現しちゃうのが面白いよね、とそういう程度のお話だから。
寄付するっ、って言うのなら、ぜひにとしか。
だいたい私、道徳論を語れるほど偉い人間じゃないしねっ。
Re: (スコア:0)
タイトルの「欺瞞」という単語からは、
- 金がないときに寄付をしない人は金があっても寄付をしない
と前提した上で、
- (本当は金があっても寄付しないのに)金があれば寄付をすると述べる
ことを、道徳的観点から非難しているとしか思えない。
そして、この非難は、
- 寄付をすることが善である
ことを当然のこととして暗黙に前提しているからこその非難だと思います。
で、私はその非難に対して、
- 前提が必ずしも正しくない
- そもそも寄付をすることが善ではない
と主張してみたんだけど、わかってもらえないようですね。
Re:効用逓減 (スコア:1)
思えるようになってください。
深い意味でその語を使ってるわけじゃないんだ。
攻撃性を仮定せずに読んでもらえるととても嬉しい。