Francisの日記: バナナはおやつに入りますか? 3
日記 by
Francis
と本気で検討し、確認をとる姿勢はSEの、プログラマの、普段の姿そのままだと思った。
ここを「常識で判断しろ、そもそもそんなこと聞くな」っていう奴は駄目だ。一緒に仕事したくない。
たとえば、相手が「おやつは五百円までですよ」と発言した。それを字面でとらえて仕様書に書いてしまってはあとで言った言わないの大騒動から赤字へのみるみる転落コースが待っている。
どういう意図で「おやつは五百円までですよ」といったのかが問題だ。
- あまりたくさんの量を持ってこないように、という努力基準なのか。
この場合必要でなければ三百円分や二百円分でよいことになる。
また、安くて多いものを持っていくと相手の目標とずれることになる。 - 遠足用のバスの貨物スペースにあまり余裕がないため、実は体積に上限を設けたいがこちらに理解させるのが困難なので平均的なおやつの体積から見積もって五百円程度なのか。
この場合チョコレート、飴などの体積あたり単価が高いものが良く、ポン菓子を死ぬほどの量もって行くのはまずい。 - おやつを食べる時間が限られているので平均的なおやつの消費時間からみて五百円程度なのか。
この場合酢昆布を山と持っていくのはまずい。 - おやつをラッピングして持ち寄り交換を行うので不公平がないように等しい価値である必要があるのか。
この場合には受け取る側がかわいそうなのできっちり五百円程度にすべきで、多少超えても失礼に当たらないので良い。
常識なんぞは「これこれこういう意図ですね?」と確認するための下敷きに過ぎない。
相手の常識が自分と同じだと思い込むなんて危険なことは出来ない。
だからバナナはおやつに入るのかどうか、というのは重大な問題だ。
自分の考えでは違っていても、相手の常識では違う可能性がある。
ハードウエアを納入してインストールサービスの金額を口にしたとたんに激怒する客とか、年間サポート契約を結んでいないし障害対処はスポットで払ってもらいますよと事前に客先担当者に言ってあるのに障害を瑕疵の範囲だと言って無料でねじ込んでくる担当者の上司とか、よく聞く話である。
また、バナナはおやつに入るのかどうか確認する姿勢はハッカー的でもある。
ハッカーはありものと少ない手間で最大限の効果を生成しようとする。
手斧と丸太でとりあえずの住処を作ってしまうように。
最大限甘いものを持って行きたい場合に、バナナがおやつに含まれないとなればおかずと称してバナナを弁当のカテゴリに入れ、五百円の範疇で弁当に入れられない菓子類を満載することが出来る。出来る範囲で最大限の努力をする、非常に正しい姿勢だ。
私はそういう者になりたい。
リバースエンジニアリングとは (スコア:1)
Re:リバースエンジニアリングとは (スコア:1)
その業界の既存の製品や稼動中のシステムには、
仕様書に載っている以上に、作成した者が思っている以上に
ノウハウが詰まっていたりするものです。
相手の常識の範囲を見極めるのに、稼動中のシステムを分析するのは非常に有用です。
前年度の遠足で先生にとがめられなかった弁当のうち、バナナ料理 [infoweb.ne.jp]が実装されているケースを探して実装法を探り出す [hatena.ne.jp]ことで、
バナナがおやつに入る状況においておやつに入れずにバナナを持っていくことが可能になります。
#なんで私バナナについて熱く語ってるんだろうか…
常識なんて人の数だけある (スコア:1)
関係者に外国人がいる場合はもちろん、日本人だけと付き合えば済む場合だって本当に色々ですから。
だから、仕様のバックグラウンドや言葉の解釈をよく(悪く言えばネチネチと)確認しないといけないのですが、機密保持やら時間がないといったものの他に、相手がコンピューターとは関わりの少ない職種の場合、当然コンピューターに対する理解も不足しているため、その辺をしっかりやらないとトラブルの元であることが理解されず、 「なんてネチネチした奴だ」「サボタージュだ」と反感を持たれてしまう場合もあり、それが「常識で判断しろ、そもそもそんなこと聞くな」に繋がることも良くあります。(このあたりの事情は中小企業IT110番 [it-planning.jp]が参考になります。)
ただ、プログラマではなくSEに関しては、それをうまく汲み上げるのも仕事ですから、 何でも屋SEが減って、○○分野専門のSEなんてのが増えていくと多少は改善されるのかもしれません。