Francisの日記: IT化の罠にわかりやすくはまる
日経のIT Proなんかでも良く特集されているのだが
「動かないコンピュータ」ってやつです。
最近客先にいってほぼソレってやつをわかりやすく体験しました。
まあ具体的にいってしまうとお客様に悪いというかプロの仁義にもとるので、今までの経験を全部ごちゃ混ぜにして以下述べます。
(1)人間がやっていた仕事をIT化、自動化するなら、なんで人間がやるとうまく行っていたのか考えよう。
まず、やっていたヒトを交換してもできることなのかどうか考えましょう。
ヒトっていうのは
- 超々高性能の学習型計算機で
- 超高性能アーム搭載で
- 汎用移動装置搭載で
- 通信プロトコル無限搭載(インターネットも対応)
なんで、ヒトをさしかえてうまく行かないものは計算機でもうまくいきません。
作業の内容が明確で無い、マニュアル化が出来ていない、作業の完了基準がしっかりしていない、個人のスキルに頼りきっている、などなどが原因です。
スキルっていってもこの場合職人的な技能だけじゃなくて人脈とかそういうのも含みます。
お局様が怪我して入院したとたん部署間のネゴがうまくいかなくなって効率がガタ落ちとかそういうのですね。
中小規模の会社で事務をIT化しようとするとその辺の交渉の余地がなくなってしまって使えないシステムになるケースがあるなんて、モノの本にはよく書いてあったりします。作業内容のリストアップが足らなかっただけとも言いますが。
(2)その仕事は本当にその仕事か?
意味不明クイズみたいですが。あるひとかたまりの仕事として認知されている仕事は、本当に1つの仕事なのか?
また、複数の仕事として認知されている仕事は実は一つの仕事ではないのか?
一つの仕事と思われていた事が、実はさしたる関連も無い独立な仕事の合わさった物だったりします。
これを一つの処理でこなそうとして無理なもの、使い物にならないものを作ってしまう。「万能機症候群」と呼べるかもしれない。
または、複数の仕事だと思われていたものが実は同一モデル同一インスタンスのビュー違いだったりして、システム化の際にインスタンスを複数にしたがために矛盾が発生する。「ゲッターロボ症候群」かも。
(3)そもそも、その仕事はやる必要があるの?
最も重要なポイント。何のためにその仕事が必要なのか誰か調べました?突き詰めて行ったら何のためにやっているのかわからなかったり、社内力学のためだったり。システムを発注する前によく考えましょうよ。
(4)IT化すると何がどうなるのかイメージできてますか?
最低限の知識が無いと、何を納品されたか確認すら出来ませんし見積もりの妥当性も検証できません。知識つけてください。お願いします。
また、何をやりたいのかぐらいはっきりしといてね。
要件定義しに行ったら2chの質問スレにおける「エスパーきぼんぬ」をされてもなあ。俺らコンサルじゃないしという以前に、「弊社は御社のおかあさんじゃありません」と言ってかえって来たくなります。つか俺らコンサルして帰って来ちゃったよ。本人たちは気づいて無いかもしれないけど。
上記の点のうちいくつかが気まずい状況になると、売込みに来ている営業がドン引きになるのがわかると思います。
最初えらい勢いで売り込みに来て、SEとかつれてきてやる気満々なのに、急に見積もりの価格が跳ね上がってトーンが下がったら、あなたの頼もうとしている仕事は上記に該当してるかもしれません。「断わられるための見積もり」を書いて、万が一受けちゃった時用のデスマーチ費用込みの値段になっちゃってますよ。あと気長に聞き出してコンサルしてあげるためのコストも上乗せです。
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