GetSetの日記: 私の「黄泉がえり」を返してください(涙
「黄泉がえり映画化 18日封切!」
と出てきて、本当にびっくり。普段この手のニュースはほとんど見ないので、まさかカジシン作品が映画になっているとは知る由もなかった。
ここで「地球はプレイン・ヨーグルト」から語っても仕方ないので割愛するけど、未だに「サラマンダー殲滅」を超える和製SF小説は出ていないと固く信じている私は、かなりガチガチのカジシンファンだと思う。
熊本の地方紙に週刊連載されていた「黄泉がえり」は、「サラマンダー~」のようなエンタテイメント方面ではなく、「OKAGE」と同様の泣ける方面のベクトルが強い。が、ただ「泣かせてやろう」というものではなく、もっとこう、切なさで胸が痛くなる、優しい作品なのだと思う。
人には様々な愛の形が、思い出の形が、思いやりの形がある。それを限りない切なさでまとめあげたこの作品は、珠玉の名作ではないかもしれないが、折に触れて読み返したくなる佳作だ。
が、そういう形だから、この作品に特定の(一人の)主人公、というものは存在しない。この点は映画化に当たって難しい、と製作側は判断したのだろう。あろうことか「厚生省の若手エリート」というトンデモな主人公を設定し、「彼が黄泉がえりの謎を解く!」などと頭を抱えたくなる設定を出してくれた。
この作品の軸の一つに、人気女性歌手との淡い恋物語もあるのだが、製作側は主人公と彼女の恋愛を主軸にすることに決めたらしい。いや、この軸も確かに切なく、よい話ではあると思うのだが、これは決して主題そのものではないはずなのだが…。
アイドルが主役を張る映画に期待しても無駄なことはよく分かっているつもりなのだけれど、カジシンの作品なのだから、もっとどうにかならなかったものか……と、朝から悩める一日である。
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